935: ◆tsGpSwX8mo[saga sage]
2012/01/04(水) 02:28:01.44 ID:oXCf2Zm80
途端、ぷつん。と何かが切れる様な音が、彼女たちのいる空間に鳴り響く
それと同時に彼女たちの周りにあったモノが砂のように崩れ始めた
キッチンも、机も、椅子も、壁も、窓から見えていた太陽でさえ
そして全ての空間が崩れ落ちると、その先から、ただただ真っ白な空間が姿を現した
残されたのは、悲しみに涙を流す彼女と
その彼女に殺意の視線を向ける、さやかだけだった
「ずっと……ずっと一緒にいてくれるって……言ったのに……」
彼女の涙に震える声が、真っ白な空間に響く
「好きって……いってくれたのに……」
だが、さやかはそれに答えることなく、彼女に向け手をかざした
「あんなに強く……抱きしめてくれたのに……」
その途端、さやかのかざした手に、青黒く光る宝石が現れた
「キスだって……」
それをさやかは強く握りしめる
「あんなに……あんなに愛してくれたのに」
それと同時にさやかはその姿を見滝原中学のの制服から
「どうして……」
全身を覆う、禍々しい漆黒の鎧へとその姿を変えた
「……私……守るから……」
手には、身の丈ほどある、大きく武骨な大剣
「さやかちゃんの事、守るから……」
それをさやかは袈裟掛けに大きく振り上げると
「好きだよ……」
そのまま、目の前の彼女に
「さやかちゃんの事、す」
振りおろした
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