過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
1- 20
12: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/10/13(木) 14:42:03.59 ID:psu+yEAd0

コンビニを出て、どこへともなく歩きながら適当なものを頬張る。

さやかは、盗んだものなどおいしくない、と言った。
今、口にしたのはさやかやマミが無理矢理押し付けてきた金で買ったものだ。

けれど。
何の味も、しなかった。

不良品を売っていたわけではない。
杏子がただ無心に、世界に流されている状態になっているというだけ。
そして、味が無くても気に留めることさえない。

ふらふらと、行くあてもなく歩く。
ゲーセンに行く気も起こらない。

ただただ、無心に歩くだけ。
幻聴は、聴こえなかった。

けれど。

もう、慣れきった魔獣の気配を感じた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
452Res/240.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice