過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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317: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/14(月) 22:38:31.74 ID:j3Yj+iFh0

すやすやと、穏やかにゆまが眠っている。
その向こうには、マミが。
マミと自分とで、ゆまを挟むように寝る。
ゆまと出会ってから、それが習慣となった。

能天気な顔だな、と呆れることはない。
むしろ、それでいいと思う。

今までゆまは、謂れのない暴力を受けてきた。
理不尽で、身勝手な現実にただ耐えてきた。

ならば、せめて今は幸せでも構わないはずだ。
希望と絶望の差し引きはゼロだ、といつか言った気がする。

ゆまはすでに、十分に絶望を見た。
今度は、希望を与えられる番だ。

自然と、顔がほころぶ。



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