過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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33: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/10/14(金) 20:47:20.49 ID:p2kapb3X0

今度の原因は、重心だ。
重さの釣り合いがついている場所を掴まないと、些細な揺れで落ちてしまう。

もっとも、これらの問題は慣れている杏子には有って無いようなものだ。
経験でカバーできる上に、アームの問題を考えなくていい分楽である。
そんな杏子にとって、この体たらくは見ていられないものがあった。

「ったく、しゃねーな……」

溜息をつきながら、杏子がゆまに歩み寄る。

「ホラ、代われ……取りたいのは、アレでいいんだな?」

「……ん」

「よしきた」

ゆまが頷くと、杏子の眼が鋭くなる。
目の前のことに、全力をそそぐ。

たとえ、杏子にとってどれだけ容易だったとしても。
容赦も、遠慮も、妥協もしない。

―――そして。



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