過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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◆h4ONJivhRc
[saga]
2011/10/18(火) 21:41:27.37 ID:YVZz607w0
「……好きなのね、その子のこと」
「ええ、言葉では言い表せられないほどに、ね」
二人を結び付けているものは、何か。
友情か、絆か、愛情か。
きっと、そのどれでもなく、どれでもある。
言葉では言い表せられない、もっと純粋で、根本的な何か。
だからこそ、ほむらは『彼女』が、『彼女』の痕跡が消えたことも受け入れられる。
『彼女』はほむらの願いを否定し、同時に肯定することもできる。
そして、生き続ける。
何よりもほむらが望んだ『彼女』を犠牲にして得た、『彼女』が望んだ世界で。
それは、決して他の選択肢を見つけ出せないが故の諦観からのものではない。
『彼女』が示して。
ほむらがそれを信じて。
そうして選ばれた世界が、ここにある。
後悔は無い。
過去を振り返る必要はない。
未来にはきっと、二人で手を取り合える瞬間があると信じているから。
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