過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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6: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/10/13(木) 14:34:43.51 ID:psu+yEAd0

「……帰りましょう」

返事は無い。
おう、ともええ、とも言わない。

マミとしては寂しかったが、仕方ない、と納得しておいた。
彼女自身、気持ちの整理が付いていないのだ。

魔法少女としてずいぶん生きてきて、ベテランの域に達している、との自覚もある程度はあった。
勿論、こういう場面も想定していた。
けれど。
いざその状況に直面してみれば、これだ。

杏子に、ほむらに慰めの言葉すら出ない。
動揺を抑えることすらできない。
情けないな、と自重する。

もっとも、そういう感情の動きが激しいからこそ、彼女たちは魔法少女なのだが。

数歩歩いて振り返ったマミの視界には、二人が付いて来る姿が映った。
そこはいつも通りで、少しだけほっとした。

今までは、もう一人居たのだけれど。



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