過去ログ - 【R-18】魔獣霊「「「マスター、一人きりにはしませんよ!」」」
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◆Milk9lLcoc
[saga sage]
2011/10/16(日) 01:50:19.80 ID:NmcC64nDo
そう語る霊の瞳は、いつの間にか動揺から涙による揺れに変わっていた。
居ても立ってもいられなくなり、肩に手を置いて濡れた宝石を覗きこむ。
霊は少しの間戸惑ったけど、すぐに僕の胸板へ両手を置いて体を寄せた。
霊「ふ、二人とエッチしてほしくないなんて無理は言いません」
霊「私たちはマスターの使い魔なのですから」
霊「けど、私は魔さんみたいに上手くも獣さんのようにたくさんもできない」
ほんの少しだけ僕より背の高い体を一生懸命抱きしめると、霊も背へと手を回す。
泣き出しはしなかったけれど、鈴を転がすような声が震えているのは十分に聞こえて。
霊「そう考えると、ヤキモチを焼いちゃうんです」
主「霊……」
霊「ごめんなさい、種族が違えば当たり前のことですよね」
霊「困らせるようなこと言ってしまいました」
霊は健気に笑うと、もう大丈夫と抱きつく力を弱めて一人で立とうとした。
それでも離さない僕に抵抗する様子はないが、かかっていた体重は抜ける。
霊「マスターのお気持ちを疑っているわけではありません」
霊「どうか、それは信じてください」
無言で頷くと、たったそれだけのことで霊は安心しきってくれた。
ヤキモチが治まったわけでも、種族の差が埋まったわけでもないのに。
主人の信頼だけで十分、とベッドに戻ろうとする。
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