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2011/12/24(土) 23:45:45.25 ID:MsIdTHw00
パチパチと、美琴の指先で電気が爆ぜる。
そして、渇いた金属音と共に、弾き飛ばされたトレインの装飾銃が地に落ち、擦れ音を響かせ転がった。
その様子を、美琴は茫然とした表情で眺める。
コインに電磁加速を加え、音速の3倍以上の速度を誇る彼女の代名詞ともいえる『超電磁砲』。
コンクリートさえ容易く貫通する威力を誇るそれを、美琴は決して当てるつもりで放ったのではない。
牽制として、怪我をさせない程度に照準を外して撃ったのだ。
だが、本来であればトレインの脇を素通りし、数十メートル先でコインが燃え尽き消失するはずの彼女の超電磁砲は、その軌道を変えられ、公園の煉瓦が敷き詰められた地面に大きな穴を空けていた。
美琴の眼前で、トレインが驚いた様な表情で右手と美琴を交互に見やる。
この男は、音速の3倍以上の速度で飛来するコインに反応し、持っていた銃で弾き飛ばそうとして見せたのだ。
そして、見事に触れて見せた。
衝撃で銃は吹き飛ばされた物の、常人であれば反応する事すら困難な超電磁砲に。
信じ難い光景に、美琴と超電磁砲の威力を知る黒子は絶句し、場の空気が停滞する。
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