155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)
2012/03/12(月) 02:10:34.24 ID:EU7FiCOX0
甲高いエギゾーストサウンドが耳を刺激する高速道路のサービスエリアで、リンスレット・ウォーカーはコーヒー片手に、仏頂面で車に寄りかかっていた。
時折声を掛けてくる男どもを適当にあしらいながら、彼女の視線は手元の時計と売店との間を忙しなく行き来する。
痺れを切らした様にリンスレットが冷めたコーヒーを喉に流し込むと、ポケットの中の携帯が振動した。
彼女は振動音を響かせる携帯を取り出して画面を確認すると、意外な人物の名前に驚きながら通話ボタンを押し、電話を耳元に運ぶ。
『おっ、ひっさしぶりだな、リンス』
リンスレットが何かを言うより先に、電話の向こうの相手が挨拶をしてきた。
「トレイン? どうしたのよ急に」
『どうしたじゃねーっつの。聞いてた話と色々違うぞ、学園都市』
驚きの中にわずかな喜色が籠っていたリンスの声音とは裏腹に、トレインは憮然とした声で言った。
その言葉に、リンスの整った眉が寄る。
「何? どういう事よ?」
『風紀委員ってのは学校の外での活動は制限されてるんじゃねーのかよ。普通に喧嘩吹っ掛けられたぞ』
「え〜? 風紀委員の権限は校内限定で、校外での警備は警備員の管轄だって聞いたけど」
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