36:1[sage]
2011/10/22(土) 04:37:28.25 ID:R0SN1dWm0
「……ふぅ」
短く溜息を吐いて、白井黒子は凝視していたPCモニターから目を離した。
鼻根を指でつまんでマッサージし、背凭れに深くその身を預けると、キシリと椅子の軋む音がする。
ジャッジメント第177支部。
整然と、或いは雑然と並べられた事務用品の中で、彼女が前にしているPCモニターにはいくつかの画像データが表示されていた。
内側から何かが爆発した様に裂けたアルミ缶に、放射状に広がる様にひしゃげたアルミ製のスプーン。
街を歩けば誰でも見る事が出来るそれらは、普通であれば誰も見る事が出来ない様な無残な姿を画面に晒していた。
一頻り眼球に溜まった血流が解消されるのを感じ、黒子は画面に視線を戻す。
先程までと何ら変わらない姿でそこに映る画像に辟易した様に、無意識に溜息が出た。
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