65:1[sage]
2011/10/25(火) 02:29:12.38 ID:DZuM5CB+0
「アンタ、本当に何者なのよ」
それを踏まえて、美琴はもう一度問いかけた。
だがそれにもトレインは顔色一つ変えず、茶化した様な笑顔を浮かべたまま。
「さっきも言ったろ? 気ままで自由でその日暮らしの、ただの野良猫だってよ」
「そういう事を言ってんじゃ――――」
激昂しかけて、不意に視界に入った人影に美琴は次の言葉を飲み込んだ。
見知ったその人物は長い黒髪をたなびかせながら、なぜかセブンスミストの中へと慌てた様子で駆けこんで行く。
「佐天さん?」
美琴の呟きに反応してトレインも振り返り、今まさに建物内に入ろうとするその姿を捉えた。
その瞬間、トレインの顔色が変わる。
「何してんだアイツっ」
珍しく焦った様な様子で駆け出すトレインの姿を見て、慌てて美琴もそれを追った。
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