94:1[sage]
2011/10/30(日) 22:38:24.93 ID:HX5XWeMT0
 「……実は、今回の様に登録された犯人の能力と被害状況に食い違いのあるケースは、これが初めてではありませんの」 
  
 「どういう事?」 
  
 「どうもこうもありませんの。『書庫』に登録されている能力レベルでは到底実現し得ない規模の被害が出ている事件が、ここ最近続いておりますの」 
  
 溜息混じりに黒子は話を続ける。 
  
 「データ登録のミスかどうかも確認は急いでおりますが……これだけの件数で同時に登録ミスが起きるというのも現実的ではありませんし」 
  
 「って事は、つまり―――」 
  
 「ええ、つまりそれは」 
  
 「……」 
  
 「……どういう事なのでしょう」 
  
 「私に聞かれても……」 
  
 余りに無意味な会話にげんなりした美琴が、何と無しに視線を前に戻すと、公園の中に設置された一台の自販機が目に入った。 
  
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