過去ログ - アイリス「さよなら、ジャンポール」
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40:ny[saga]
2011/10/21(金) 19:30:04.02 ID:sT9PuPCN0
「どいつもこいつも無駄口ばかり叩きやがってよおっ!
いいだろうっ! 無駄口なんぞ叩けないようにしてやるからよおっ!」

それは『ポルナレフ』の最後の自己境界線だった。
最大霊力を自らに集中させていく。
それを分かっているのだろう。『アイリス』は『ジャンポール』と共に霊力を集中させていく。
だが、『ポルナレフ』よりも弱い。それはすぐ見て取れた。
どうやら、『ポルナレフ』の霊力の充填は完了したようだ。
『ポルナレフ』の霊力が花組を襲う。

『まけないもん……っ!
『ポルナレフ』にアイリスのきもちをわかってもらうためにも、ぜったいにまけないもんっ!』

霊力の波動を『アイリス』と『ポルナレフ』の霊力が迎え撃つ。
およそ人類の誰しもが体験したことがないだろう、強大過ぎる霊力の衝突。
もしも、この全ての霊力を破壊に向けたとしたら、国一つ楽に吹き飛ぶだろう。
しかし、圧倒されているわけにもいかなかった。
慣れない遠距離霊力で、微々たるものだったが『アイリス』達の手助けをする。
さくらも、マリアも、すみれも、カンナも、紅蘭も、織姫も、レニも、
それぞれがそれぞれに精一杯に霊力を『アイリス』達の手助けに使う。
帝都が軋む。

「ぐ……、ぐぐっ……。
消滅しちまえよ、てめえらああああああああああっ!」

全てを掻き消すような『ポルナレフ』の絶叫が響く。
花組の全ての霊力を集めたと言うのに、まだ『ポルナレフ』の方が強い。

『ごめんね、お兄ちゃん……。
ちょっと、かてないかもしれない……、アイリスじゃとめられないかも……』

「気にするなよ、アイリス。
俺が選んだんだ、後悔はないよ。
だけど、まだ諦めるな。最後の最後まで、諦めず頑張るんだ。それが帝国華撃団だろ?」

「そうでーすっ! 全員帰還でーすっ!」

大神が言うと、織姫が口に笑みさえ浮かべて言った。

「わたくしがこんなところで果てるわけがないでしょうっ?
わたくしはトップスタアなんですのよ。これからのためにも、わたくしのために全力をお使いなさいっ!」

高飛車にすみれ。

「こんなことなら霊力の特訓をもっとしとくんだったよ……。
まあ、いいさ! 心配すんなよ、アイリス!
これからは厭でもどこまでも付いてってやるからさ!」

力強くカンナ。

「だから、あれだけ人前で霊力を使うなと言っておいたでしょう?。
まったく、一段楽したらお説教よ、アイリス」

普段どおり説教くさくマリア。

「ウチはまだまだしたい研究があるさかい、死ぬわけにはいかんのや。。
せやから、しっかり頼むで、アイリス!」

おちゃらけて紅蘭。

「大丈夫。みんなの力が揃っているんだから……。だからっ、頑張りますよっ!」

自分に言い聞かせるようにさくら。

「頑張ろう、アイリス。
今度は……、ボクがキミのために何かをする番だ!」

そして、レニだ。

『みんな………。うん。みんながいるもん。がんばる。アイリスはがんばるっ!』

『いい仲間を持ったね、『アイリス』。羨ましいよ。さて、僕も全力を尽くすよ!』

仲間が居る。仲間が居るのだ。
強くなった。『アイリス』は。みんなと一緒に強くなれたのだ。『アイリス』は。
今ここで散ったとしても、後悔はない。大神の心に後悔はない。
相当に相乗効果で霊力は高まっているはずだが、『ポルナレフ』の強大な霊力に大神達は押され始めた。
やはり、無理なのだろうか。
絶大的な能力を手にしている『ポルナレフ』には敵わないのだろうか。


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