過去ログ - 千歳「綾乃ちゃんと歳納さんが付き合うことになった」
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2011/10/18(火) 20:51:22.02 ID:30VkLmfi0
千歳「綾乃ちゃんと歳納さんが付き合うことになった」
hibari.2ch.net
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VIPで二度とも落としてしまいましたのでこちらで書かせていただきます
短い間になると思いますが宜しくお願いします
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2011/10/18(火) 20:52:28.09 ID:30VkLmfi0
綾乃「たぶん、歳納京子は冗談半分だと思うの……でも、付き合ってって」
いきなりの告白。
千歳は電波の向こうの綾乃の吐息に耳を澄ませた。
微かに震えている。
以下略
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2011/10/18(火) 20:53:28.51 ID:30VkLmfi0
綾乃の声は確かに、電話がかかってきたときよりも安定していた。
千歳は「ほならまた明日な」
そう言って電話を切ろうとした。けれど綾乃はそれを引き止めて。
綾乃「ねえ、千歳」
以下略
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2011/10/18(火) 20:53:58.15 ID:30VkLmfi0
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綾乃が片思いの相手、歳納京子に告白したのはもうすぐ二年生が終わる三月の
始めのことだった。
千歳は今でも、そのときのことがはっきりと思い出せる。
以下略
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2011/10/18(火) 20:54:46.00 ID:30VkLmfi0
京子「綾乃……?」
綾乃「あーもう……!だから、私は……!」
京子「綾乃が、私のこと、好き……?」
以下略
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2011/10/18(火) 20:55:24.23 ID:30VkLmfi0
京子「その、綾乃の気持ちは嬉しいかなって」
綾乃「……え、えぇ」
京子「けど私、今はあまり、そういうこと、付き合う……とかは、考えられないから」
以下略
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2011/10/18(火) 20:56:02.28 ID:30VkLmfi0
綾乃は泣いてなんかいなかった。
「だって、あの言い方じゃまだチャンスあるっていうことだものね」
そう言って、最後には健気に笑っていた。
それからすぐに、結衣が京子に告白したという噂が回ってきたときには綾乃も
以下略
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2011/10/18(火) 20:57:25.71 ID:30VkLmfi0
綾乃「お、おはよう!」
普段より早くいつもの待ち合わせ場所に着いたというのに、綾乃はもう先に着いていて
千歳を待っていた。
以下略
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2011/10/18(火) 20:57:51.49 ID:30VkLmfi0
千歳「それ、新しい髪留め?」
綾乃「えぇ……」
千歳「可愛いで、綾乃ちゃん」
以下略
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2011/10/18(火) 20:58:17.87 ID:30VkLmfi0
千歳「それで、どこで待ち合わせしとるん?」
綾乃「えっと、確かコンビニ前にある公園の前だったと思うわ」
千歳「だったと思うて、ほんまはしっかり覚えてるくせにー」
以下略
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2011/10/18(火) 20:58:43.47 ID:30VkLmfi0
◆
綾乃「あっ……」
件の公園の傍まで来ると、少し先に立っていた綾乃が小さく声をあげ立ち止まった。
千歳はなになにと綾乃の背中から前を覗き込む。
以下略
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2011/10/18(火) 20:59:19.55 ID:30VkLmfi0
綾乃「と、歳納京子……!」
いつもより迫力の無い呼びかけ。
それでもちゃんと京子には届いたようで、京子がぱっと振り向いた。
綾乃がぴたっと立ち止まる。
以下略
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2011/10/18(火) 20:59:48.14 ID:30VkLmfi0
「おはよう」と口を動かすと、結衣は小走りで千歳に駆け寄ってきた。
結衣が京子に告白したという噂は聞いていたし、自分がその京子と付き合っているわけでも
ないのになんとなく気まずかった。
結衣「千歳、おはよ」
以下略
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2011/10/18(火) 21:00:17.67 ID:30VkLmfi0
なんとなく、二人並んで歩き始める。
そのずっと前で、京子の大きなリボンと揺れる綾乃の髪が見えた。
結衣「いつも一緒に行ってたやつが前で歩いてると変な感じ」
以下略
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2011/10/18(火) 21:00:46.38 ID:30VkLmfi0
結衣「へえ」
千歳「変な話やけど」
そう言って千歳が自嘲気味に笑うと、
以下略
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2011/10/18(火) 21:01:20.72 ID:30VkLmfi0
結衣「何話してんだろ、綾乃と京子」
千歳「歳納さんと綾乃ちゃんやしあんま想像つかんなあ」
結衣「いつも妄想してるのに?」
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2011/10/18(火) 21:01:53.57 ID:30VkLmfi0
◆
三年に進級してもクラスのメンバーは大して変わらず、千歳と綾乃、そして
京子と結衣という四人ももちろん同じだった。
靴箱と教室だけが三年生のものに変わり、あとは何も変化はないからまだ4月の
中旬というこの頃、不安なのはクラスに馴染めるかどうかより靴箱や教室を
以下略
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2011/10/18(火) 21:02:21.18 ID:30VkLmfi0
結衣「私たち、先行こっか」
結衣が言って、千歳は「うん」と頷いた。
綾乃たちは千歳たちに気付いていないようで、硬い表情で何か言い合っている。
それでも止めるほどの言い合いなんかじゃなくって、二人とも随分と楽しそうに見えた。
以下略
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2011/10/18(火) 21:02:48.16 ID:30VkLmfi0
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綾乃「千歳!」
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2011/10/18(火) 21:03:20.96 ID:30VkLmfi0
千歳「ほんまに?」
綾乃「だって、歳納京子の近くにいると緊張して仕方ないんだもの……」
千歳「それはいつものことやん」
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2011/10/18(火) 21:04:00.56 ID:30VkLmfi0
◆
放課後。
今日の生徒会室は妙に静かで、千歳は黙々と作業をこなしていた。
止まらない手。
それなのに作業は中々終わらない。
以下略
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