過去ログ - 【遊戯王】デュエルターミナル史を書いてみよう
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:30:23.98 ID:zKvPwa9x0
ーー T170年:W星雲隕石、衝突。

各勢力は大陸に無数に降り注いだ正体不明の隕石の調査に乗り出すことになった。
ここは、大陸の北側。氷結界が治める地の更に最北端である。
骨の髄まで凍りつかせるかのような真冬の極寒の中、足跡一つない雪原を歩く二つの影。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:31:21.57 ID:zKvPwa9x0
「はぁ。めんどくさいなー。こういうのはブリズドの役目でしょ?」

その一方は赤髪を弄りながら、現状への不満を述べる少女。
彼女は由緒正しき氷結界の風水師である。
が、今現在その表情は母親から表に叩き出された引きこもりそのものであった。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:31:53.65 ID:zKvPwa9x0

「ライホウ様も無茶言うよねー、私達に落ちてきた星の調査をしろ!だなんてさ。」

「皆違う任務で出払ってるでござるし、拙者も風水師どのも暇そうにしてたからでござらんかな?」

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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:32:27.57 ID:zKvPwa9x0
風水師の愚痴に、少し困った様子で武士が答える。
少しでも寒さから気を紛らわすための、時間稼ぎのような会話。
それでも風水師の顔には笑顔が浮かび、風水師の笑顔を見てまた、武士も笑う。
何時の間にか「時間稼ぎ」は楽しい会話に変わっていった。
二人は5メートル先も見えないブリザードの中を進んでいく。
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:33:16.93 ID:zKvPwa9x0

「御意に。それではこの芋を食べるでござるよ。」

そんな様子を予想していたかのように武士は甲冑のポケットから何かを取り出す。
それはもくもくと湯気を出す芋。
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:34:41.46 ID:zKvPwa9x0

「?ああ、拙者の甲冑の中は保温魔法が掛かってるでござるからな。あらかじめ温めておけばご覧の通りでござるよ。」

さも当たり前、と言わんばかりに武士は答える。
見え隠れする自慢げな表情は、明らかに風水師の反応を見越してからに違いない。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:35:18.02 ID:zKvPwa9x0
きーっ、とかわいく嫉妬をあらわにしながらも武芸者の差し出した芋をはもつく風水師。
そんな風水師を見て武士は心まで温かくなるのを感じた。
風水師は、いつからともなく武士に寄り添い焼き芋を頬張る。
その顔には確かな安心が見て取れた。
武士もまた、風水師に寄り添いながらホクホクとした食感と甘みを堪能していく。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:35:54.73 ID:zKvPwa9x0

「ここかー……」

ついにたどり着いた隕石の墜落地点。
地面には大きなクレーターが出来ており、薙ぎ倒された木からは衝突のエネルギーの凄まじさが伺えた。
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:36:27.37 ID:zKvPwa9x0
何者かの気配を感じ取ったのだろう。
武士は素早く風水師をつまみ上げると、近くの氷壁に身を隠す。
風水師は混乱し多少手足をバタつかせていたが、武士のただならぬ様子を汲み取り大人しく身を隠していた。
二人の姿が氷山の壁で隠されてから5分後、それは現れた。

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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:37:12.75 ID:zKvPwa9x0
「あれは……なんでござろうかなぁ。」

「わかんない……でも、味方じゃないよね。」

「で、ござるね。ん……何か食べているようでござるな。」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:38:02.04 ID:zKvPwa9x0
「嘘、あれって……!」

氷結界の番人、ブリズド。
氷結界の領地に侵入してきた者の検閲を担当する、見慣れた氷の番鳥である。
頼りになる見張りとして氷結界全土に放たれている鳥だ。
以下略



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