過去ログ - 上条「俺がジャッジメント?」初春「2です!」
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39: ◆LKuWwCMpeE[saga]
2011/10/23(日) 00:26:11.78 ID:5S3YnrWDO

美琴は動かない。
亀裂の軌道を見るに、美琴のいる場所が崩れ落ちるのにもう数秒も掛からないのだろう。
だが電撃を浴びて一時的に動かなくなったこの足では、美琴を連れ出す事も、美琴のいる場所に移動する事さえ出来やしない。

ただ、崩れ落ちるのを待つしか出来なかった。

完全に地面が割れ、倒れ伏した美琴の身体が傾く。
そして、自分の場所も一際大きな振動が起きると、途端に浮遊感を覚えた。


上条「があああああぁぁッッ!!」


足は痺れて動かない。しかし、幻想殺しを持つこの右手だけは、動く。
落ちていく身体の体勢を何とか整え、瓦礫に右腕を押し出して自身の身体を落ちていく美琴へと近付けた。

力無く頭から落ちていく美琴の身体をその右手で確かに掴むと、瓦礫から身を守るように自身の身体で包み込む。


上条「……………………くっ、どうしようも、ねえか…………!」


空など飛べやしないし、河に落ちた所でこの足では水気を含み重みが増す中、泳げもしないだろう。
ましてや気を失った美琴を抱えてで、岸までは何十メートルもの距離なのだ。
結局、幻想殺しがあったってこういう状況では使えもしない。
自分の無力さを感じながら、ただ着水するのを待つしかできなかった。




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