過去ログ - 女騎士「姫の自慰を目撃してしまった」
1- 20
23:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 20:50:29.88 ID:aYv84ioOo
姫の潤った、艶めかしい唇が動いて、静寂を破った瞬間、私は言葉を失った。
私の唖然とした顔を見て、姫も失言したと思ったのだろう、その顔は刹那に青ざめた。

はっと我に返った私は、可能な限り動揺を押さえつけて弁明した。

「申し訳ありません、姫様」

「いいのです。やはり無理なお願いでした。私がどうかしていました」

「いえ、是非、私をお使い下さい」
私は支離滅裂な返事をしていた。

姫は無言でうつむくと私の膝から下り、そのまま窓の方へよろよろと歩いて行った。

「姫様」

私に後ろ姿を見せたまま押し黙る姫を見て、私は悟った。
次の言葉が、今晩姫が私に告げる最後の台詞になるだろうことを。

しかし、そうしたどす黒い絶望を纏っていたという事実を考慮しても、
その後、私が取った行動は、完全に常軌を逸していたとしか思えない。

いくら姫の信頼を取り戻すためとは言え、姫をベッドに押し倒して寝間着を剥ぎ取るなどということは、
一従者に許される所行では決してないからだ。

だが、私はした。

姫が手の届かない場所に行ってしまわないように、姫の「最も信頼の置ける侍者」であるために、
私は、私自身の手で破滅への歯車を稼働させたのだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
84Res/75.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice