23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:41:27.40 ID:9yuxyDT00
唯「簡単だよ〜。鏡でリリーちゃんに、自分の顔を見させればいいんだって。」
唯「そうして、リリーちゃんに自分はこの世界にいたらいけないんだって思わせればいいんだって」
律「な〜んだ。そんな簡単なのか」
本心であった。
それなら1人でも、何とかなりそうである。
唯「それにしてもりっちゃん、意外と怖がりさんなんだね」
律「はぁ?なんでそうなるんだよ?」
唯「だって自分でリリーちゃんを呼んじゃったから、ちょっと不安になっちゃったんでしょ?」
梓「ベタですね」
律「ち…ちげーし!!」
当たらずとも遠からず、律は多少の動揺を見せたものの、この動揺は彼女にとって好ましい方向に働いた。
唯「ベタ子さん」
紬「わ〜!」
律「…?」
紬「……」ショボン
律「う…うわぁ!びっくりしたなぁもう!」
紬「えへー」
先の唯の発言があたかも図星であるかのように捉えられたのである。
『リリーちゃん』の噂話が流行っているとはいっても所詮、友達同士での話のタネになる程度であり、その話を本気で信じている者はいなかった。
最も、それを実行しようとなると話は別で、恐怖心により彼女を呼び出せないものが殆どであったが。
兎にも角にも、律を除く彼女達4人の中で、律の動揺の原因が『リリーちゃん』であると考えている者はいなかった。
かくして、律の本心に誰も気づかぬまま、彼女達は帰路につくことになった。
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