100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)
2011/10/25(火) 01:29:39.29 ID:VvQvwyXn0
放課後
私は怪獣退治の為に巡回中。さやかは杏子の所へ行くのに要る荷物を運ぶとかで急いで帰って行ったわ。
まどかはそれの手伝い。
杏子「(ほむらー、ちょっと話があるんだ。顔貸してくれる?)」
杏子からのチャント。
上を見れば、ビルの上で杏子がゆまと一緒にこっちを見ている。
ほむら「話って何?」
私達は近くの喫茶店に入ってる。
杏子「あのさ、一昨日の事なんだけどさ・・・ごめん」
ゆま「ごめんなさいっ!」
2人が頭を下げる。
ほむら「良いわよ」
杏子「何も聞いてないのに・・・か?」
ほむら「きっと、あなた達も一昨日の件についてでしょう。杏子は事の発端を起こしてしまった事。
ゆまはよく確認せずにマミを攻撃して、それで私がマミから庇った事。それと2人とも皆とケンカした事についてでしょう?
全部良いわよ。気にしてないから」
杏子「気にして無いって・・・あんた生命力を限界近くまで使って、ゆまを庇って死に掛けたんだぞ!?
こっちが気にするっつーの!」
ゆま「そうだよ・・・私を庇って、ホムラは・・・ホムラは・・・うぐっ・・・」
ゆまの目に涙が浮かぶ。私はこの小さな魔法少女の頭を優しく撫でる。
ほむら「良いのよ。あれは私が勝手にやったんだから、気にしなくて良いの」
ゆま「ありがとう・・・助けてくれてありがとう」
杏子「あたしもほむらには命を救われた。自分で引き起こした事態で勝手にピンチになったってのに、あんたは文句一つ言わずに助けてくれた。
しかも何も礼を要求しない」
ほむら「私は言ったわよ。無事でいてくれたなら良いって」
杏子「変な奴だな、あんた。良い意味で」
ほむら「それはどうも」
杏子「あたしはあんたが何者か知らない。でも、あんたが何者かなんてどうだって良い。
あんたがどういう奴かってのは、言った通り行動で示した。
口先だけの奴なんて掃いて捨てる程いるが、行動まで出来る奴はそういない。だがあんたは行動した。しかも命を賭けてだ。そうやって行動した奴は信じる。
あたしは・・・信じたぜ、あんたの事。あたし達は・・・仲間だ」
ゆま「私も・・・ゆまもホムラの事は信じる。ゆまをあんなになってまで助けてくれたもん!」
ほむら「ありがとう、私もあなた達の事は信じてるわ」
杏子「あんたはあたしの名前を知ってたけど、ちゃんと自己紹介してなかったな。佐倉杏子だ、よろしくね」
杏子は私にうんまい棒を差し出した。
ほむら「ええ、よろしく」
私はそれを受け取る。
ゆま「千歳ゆまだよ、よろしく」
ほむら「暁美ほむらよ、よろしくね、ゆま」
ゆまの差し出された小さな手を握る。本当に小さな手・・・こんな娘があんな巨大なビオランテをその身に宿しているなんて信じられないわね。
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