過去ログ - 唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
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47:唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」 [sage saga]
2011/10/30(日) 01:44:57.46 ID:XqpgJusT0
 


〜船外・ブリッジの窓ガラス近く〜

操舵室の中に三人を見た唯は、急いで窓に手を突き、顔を寄せた。

唯「よかった! みんないるよ! ……って、りっちゃんが血まみれになってる!」

梓「唯先輩! 早く助けましょう!」

唯「んん? ちょっと待って。澪ちゃんが何か言ってる」

澪もまた、窓に顔を寄せて、必死に何かを伝えようとしている。
声が届かぬ今、唯は澪の口の動きに注視した。

唯「あー?」

唯「あー?」

唯「うー?」

唯「おー?」

唯「あー?」

唯「えー?」

唯「ええっと、何を言ってるのかわからないよぉ」

梓「たぶん『ガラスを割れ』って言ってるんですよ。その銃で」

唯「あ、ガラス、ガラスね。よーし!」

意気込んだ唯であったが、何故か手元でマシンガンをいじくってばかりいる。

唯「……これ、どうやって撃つんだっけ。あずにゃん」チラッ

梓「んもう! ここの安全装置を外して、このコッキングレバーを引くんですよ。マクレーンさんが
  教えてくれたじゃないですか」カチャ カチャッ

梓「で、構えて、狙って、引き金を引くです。……代わりましょうか?」

唯「だいじょーぶ! 私がやるよ!」

ジト目の梓を後ろに下がらせた唯は、手を振って三人を部屋の隅まで避難させた後、窓に向かって
マシンガンを構えた。

唯「せーの!」バババババババババッ

初めて撃つ銃の反動は容易にその身をふらつかせた。
そもそも反動という概念が唯には無かったのだから。

唯「うわわっ!」ドテッ

梓「大丈夫ですか!?」

唯「うん、へーき。それよりガラスは?」

梓「そ、それが…… 割れてないです……」

唯「ええっ!?」

窓を見ると、中心に弾丸が食い込んだ蜘蛛の巣状の小さなヒビが、撃った弾の分だけ付いているだけ
であった。

梓「強化ガラス、なのかも……」

唯「もう一回!」バババババババババッ

素早く立ち上がり、射撃を再開するも、只々ヒビの数が増えるだけ。
ガラスは砕け散る様子を見せない。

唯「割れて! 割れて割れて割れて! 割れてー!!」バババババババババッ


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