過去ログ - 唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
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68:唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」 [sage saga]
2011/11/06(日) 00:18:45.44 ID:CywMbHuf0
 
マクレーンはそう毒づきながら、あくまで拳銃は構えたまま、ゆっくりとクラウスに近寄った。
その死を確かめ、彼が何者かを調べる為に。
死体の傍まで寄り、真上から見下ろす形になった、その時。

クラウスの両目が開いた。

クラウス「ふん!」ブン

不意に繰り出された蹴りで、マクレーンの拳銃は大きく弾き飛ばされる。

マクレーン「クソッ!」

ヘッドスプリングで一瞬のうちに跳ね起きたクラウスが、マクレーンの顔面をしたたかに殴りつけた。

マクレーン「ぐあっ!」

クラウス「防弾ベストだ、マヌケ」

矢継ぎ早のコンビネーションで顔面、腹とクラウスの拳が打ち込まれる。
マクレーンのケンカ染みた殴り方とは違う、明らかに訓練されたパンチ。
それだけでは終わらない。
顔面を狙ったパンチと見せかけ、途中から軌道を変えて奥襟を掴む。そこからマクレーンの体を引き寄せ、
強烈な膝蹴りを一発、二発、三発と打ち込む。

クラウス「この時を待っていたぞ、マクレーン」

マクレーン「ぐうっ……」

よろめき、フラつき、倒れ込むマクレーン。
形勢逆転の後、僅か数秒で大きなダメージを負わされてしまった。
膝を突き、うずくまっているところへ、クラウスが大股で近づいてくる。

マクレーン「ああああああああっ!!」

マクレーンは雄叫びと共にクラウスに掴みかかると、渾身の力を込めて自らの額を彼の顔面にぶつけた。

クラウス「ぶふぅおっ!」

クラウスの鼻からは鮮血がほとばしる。
そのままマクレーンとクラウスは揉み合い、絡み合いながら、キッチンのドアを破りつつ、その中へと
戦いの場を移していった。

マクレーン「死ねえ! 死ね、この野郎!」ドガッ ドガッ ドガッ バコッ

マクレーンはクラウスの体を調理台に押さえつけ、ボディを数発殴ると、再度頭突きを鼻っ柱に見舞った。

クラウス「ぶるぉあっ!」

そして、クラウスの首をヘッドロックの要領で締め上げながら、頭、額、顔面の別無く殴り続ける。

マクレーン「てめえみてえな野郎は! 死んだ方が世の為だぜ!」

クラウス「……ちょ、調子に、乗るなァ!」

クラウスは首を締め上げられた姿勢から、マクレーンの肩甲骨下、第11・12肋骨、腎臓と、
背部の急所を的確に打突した。

マクレーン「ぐおっ!」

調理台に突っ伏し、ガスコンロに頭をぶつけるマクレーン。その姿勢から、なかなか動かない。

マクレーン「うう……」

クラウス「さっさと起きろ。今度は私の番だぞ」

いつまでも調理台に倒れこんだままのマクレーンを、クラウスは無理矢理引き起こし、横っ面に肘打ちを
叩き込んだ。
マクレーンも反撃の拳を振るうのだが、クラウスに防ぎ捌かれ、何倍もの数の拳と蹴りを打ち込まれる。
やがて、マクレーンは戦う力も尽きかけ、フラフラと体を揺らせて棒立ちとなってしまった。
この格好の的をクラウスが見逃すはずも無い。
助走をつけたサイドキックによって、マクレーンはキッチンの外の廊下まで大きく蹴り飛ばされてしまった。

マクレーン「がはぁ……」

廊下で力無く倒れたままのマクレーンを見るに至り、クラウスは勝利を確信した。彼は目に付いた
ナイフスタンドに差し込まれた包丁へ手を伸ばす。

クラウス「ブッ殺してやる……!」チャキッ


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