過去ログ - 唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
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唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
[saga sage]
2011/11/20(日) 18:17:58.17 ID:AddMqzQ10
和「……YOU TUBEというものをご存知?」
マクレーン「……?」
和「知っている訳が無いわね。あなたはデジタル時代の鳩時計だもの」クスクス
ヒュッヒューという口笛が鳴り、マクレーンがテオの方へ顔を向ける。
テオが指差すラップトップのウィンドウには、YOU TUBEのトップ画面が映し出されていた。
和「そう、インターネットの動画共有サイトの事よ。毎日毎日、ありとあらゆる動画がここに
アップロードされているわ」
和「今日から数日後、犯行声明と共に、ある動画がアップロードされる。それはクラウス・リンデマン率いる
反ユダヤ主義旧東独武装グループが、ナカトミコーポレーション所有のヨシノブ・タカギ号を占拠し、
最後には爆破するまでの一部始終。勿論、ある程度の編集はされているけれど」
和「そして、その中にはあの子達の姿も映っているわ。クリスマスパーティに呼ばれてテロに巻き込まれる、
世界一運の悪いバンドの姿が」
テオ「世界一運が良いとも言えるよ。船は海の藻屑と化し、乗員乗客は全員死亡かと思われていたのに、
放課後ティータイムだけは奇跡的に生還するんだから。マスコミが放っとかないだろうねえ」
マクレーン「……売名か」
顔を歪めて吐き捨てるも、和はどこ吹く風だ。
和「テレビや新聞の報道に加えて、ネット上での注目。この事件を機に、放課後ティータイムの
知名度は飛躍的に高まるわ。いえ、元々の高い実力にようやく知名度が追いつく、と言った方が
いいかしら」
テオ「放課後ティータイムは見事有名人となり、僕は数十億ドルの価値がある船のデータを手に入れる。
みんなが美味しい思いをして、めでたしめでたしさ」
マクレーンはテオの言葉を無視し、和を睨み続ける。
マクレーン「大勢の命を犠牲にして得た人気を、ユイやアズニャンが喜ぶとでも思ってるのか?」
その時、笑いに緩むまではいかなくとも若干の余裕を湛えていた和の表情が一変した。
顔面のすべての筋肉が強張り、眼光に異常な光を宿している。
マクレーンの言葉、いや、言葉に含まれたいずれかの単語に、過剰な反応を見せたのだ。
和「……唯は、何も背負う必要は無い。大好きな音楽を、歌とギターを、精一杯やればいいの。
手を汚し、血にまみれ、罪を背負うのは私の仕事……」
和「唯はこの世界のトップに立てる実力を持っている。そして、私は全力でそれを手助けしなければいけない。
だって、私はあの子のマネージャーで、仲間で、幼馴染みで…… 親友なんだから」
和「小さな頃から唯と一緒だった。幼稚園、小学校、中学校、高校。ずっと唯の事を見てきた。
大学時代も社会に出てからも、唯の為に何が出来るか、そればかり考えてきたわ」
銃口はマクレーンに向けられたまま。和はゆっくりと、実にゆっくりと彼の方へ近づく。
和「私は、放課後ティータイムの為なら、平沢唯の為なら、何だって出来る」
マクレーン「イカレてるぜ、お前……」
引き金に添えられた彼女の指に、徐々に力が入る。
和「あの子の為に死んでちょうだい、ジョン・マクレーン」
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