過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです 第二打席
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33: ◆I045Kc4ns6
2011/10/31(月) 03:00:53.45 ID:5unDBNzj0

さて、今日はどうしようか。
夕べは一頻り話し合った後、結論として「インデックスの話を聞く」ということになった。
では、聞いたあと自分はどうするのか。
もし本当に彼や彼女が困っている、助けを求めているのであれば、それは当然の如く手を差し伸べたい。
以下略



34: ◆I045Kc4ns6
2011/10/31(月) 03:01:25.21 ID:5unDBNzj0

「ん……んぅ……」

僅かながら顔を出し始めた太陽の光に煽られて、思わず目を覚ます。
長い銀髪が揺れた。
以下略



35: ◆I045Kc4ns6
2011/10/31(月) 03:01:54.36 ID:5unDBNzj0

「おや、起こしてしまったかな」

優しい笑みを浮かべながら問いかける彼に対して、本能が判断して警戒心を解く。
何となく分かるものだ。
以下略



36: ◆I045Kc4ns6
2011/10/31(月) 03:02:20.15 ID:5unDBNzj0

ベッドを飛び下り、パタパタと彼の横まで歩み寄る。
隙間から見える街並みを見下ろした景色を彼と共有した。

「わぁ……」
以下略



37: ◆I045Kc4ns6
2011/10/31(月) 03:02:54.17 ID:5unDBNzj0

彼の視線と自分の視線がぶつかった。
吸い込まれそうなほどに深い、黒い瞳が訴えかけてくる。
正しく目は口ほどにものを言うという諺のように。
言葉にしなくとも伝わる彼の気持ち。
以下略



38: ◆I045Kc4ns6
2011/10/31(月) 03:03:22.71 ID:5unDBNzj0

話し込む前に、とりあえず朝食を取ることに決めた。
はしゃいで喜ぶインデックスを尻目に未だ眠り続ける上条を見て、イチローが軽くデコピンをした。
悲鳴がホテル全体に木霊したのは言うまでもない。
レストランに移動し、バイキング形式ということもあってかインデックスの興奮は最高潮なようで、トレー一杯に料理を盛っている。
以下略



39: ◆I045Kc4ns6
2011/10/31(月) 03:04:19.72 ID:5unDBNzj0

「……で、イチローさんはこれからどうするんですか?」

上条も至って率直な意見を述べる。
自分としては最早退く気など更々無い。
以下略



40: ◆I045Kc4ns6
2011/10/31(月) 03:04:56.12 ID:5unDBNzj0

「もちろん、僕だってついていくよ」

イチローは上条を見つめる。
双方思うことや考えることの原点は一致しているのだ。
以下略



41: ◆I045Kc4ns6
2011/10/31(月) 03:06:22.18 ID:5unDBNzj0

その言葉を聞いてホッとしたのか、心強く思えたのか、上条も自然と微笑んだ。
まだまだ分からないことの方が多いけれど、きっと何とかなるんじゃないか。
そう思わせてくれるだけの技量と気持ちをこの人は持ち合わせているのだろう。
何となく迷いの晴れた心で自分のトレーを持って席を立つ。
以下略



42: ◆I045Kc4ns6[saga]
2011/10/31(月) 03:07:08.15 ID:5unDBNzj0

「おいいいぃぃぃぃ!インデックス!行儀悪いだろうがぁぁぁ!」

「全部食べきるから問題ないかも!」

以下略



43: ◆I045Kc4ns6
2011/10/31(月) 03:08:21.36 ID:5unDBNzj0

「複雑な気持ちですか、嘗てあの場所にいたあなたとしては」

青く晴れ渡った空の下、とあるホテルの一室を見渡せる高さがあるビルの屋上。
長い黒髪を後ろで束ねた女性が赤髪の男に問いかける。
以下略



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