過去ログ - 京介「思えば遠くへ来たもんだ」
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51: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/10/31(月) 00:41:13.81 ID:o3htaoiVo

あやせに軽く小突かれて、俺は着替えを持って風呂場へ行った。
俺一人なら風呂上りは素っ裸でもいいんだが、あやせがいたんじゃそうもいかん。
それにしても、あやせが入った湯船だと思うだけで妙な興奮を覚えちまう。
ホテルの風呂じゃその都度お湯を抜いちまうし、そうもいかない。

風呂から上がると、奥の部屋にはすでに俺の布団が敷かれていた。
布団の横にはきちんと寝袋が並べられている。
まったくあやせのヤツ、本気で寝袋で寝るつもりなのかよ。

あやせが俺のパソコンを勝手に起動して何かやっていた。
俺が風呂から上がっても、まったく気付きもしない。

「……あやせ、何やってんだ?」

「ああ、お兄さん、もうお風呂上がったんですか?
 お兄さんのパソコンにWebカメラを付けようと思って、今準備しているところです。
 そうすれば、わたしが家に帰ってもお兄さんを監視できますから」

「さいですか……」

こうまでアッケラカンと言われたんじゃ、俺だって怒るわけにもいかねえ。
まあ、これが隠しカメラだったらそうもいかねえけど、
初めからあることが分かってんだから、俺にも対処のしようがあるってもんさ。

あやせがカメラのセットアップを終えたのは、時計の針がてっぺんを指す頃だった。

「あやせ、寝袋は俺が使うから、おまえは俺の布団で寝てくれ」

「でも、それじゃあお兄さんに悪いじゃないですか。
 元はといえばお兄さんに連絡もせず、わたしが無理やり押し掛けたんですから」

「寝袋ってヤツは慣れてねぇとけっこう寝辛いもんなんだよ。
 俺はあやせにそんな思いをしてもらいたくねえし……いいから、貸してみな」


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