過去ログ - ぼくがかんがえた聖杯戦争
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/10/29(土) 03:07:35.38 ID:7wWWSw0AO
 空は晴れ渡っているというのに此処は仄暗い。
野良犬が転がっているゴミ箱に頭を突っ込み、短く呼吸している。
 傍らで座り込んでいる少年はそれを赤い瞳で見下し、真っ白な髪を乱暴に掻いた。

「無様だなァおい。お前もオレと同じかよ」

 擦れた視線が刺さっている事にも気付かず、野良犬は浅ましくゴミを漁る。

「野たれ死ンじまえば喜ぶ奴の方が多いってのに。……ほンっとにどうしようもねェよなァ」

 着ている服は汚れているのに白い肌には埃一つついていない。
だが赤い瞳は獰猛な野犬のようにぎらついた光もあるが、時折澱んだ影が見え隠れしている。

「けど易々と尻尾巻いて消えるほど、オレ達はお利口さンじゃねェンだよな、ヒャハッ」

 白髪の少年が立ち上がると、彼を中心に不穏な風が巻き起こった。


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