過去ログ - ぼくがかんがえた聖杯戦争
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96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(九州)[saga]
2011/11/02(水) 01:16:27.04 ID:k3eIpiWAO
「待ってて下さい、先輩」

 衛宮邸を背にして桜は呟く。
彼女の中の純粋に大きな、それでいて彼女という存在の芯となる想いの言霊は、誰にも聞かれない。

「私、潤さんと一緒にいれば何か掴めそうなんです」

 赤き征裁。死色の深紅。赤笑虎。仙人殺し。嵐の前の暴風雨。砂漠の鷹。
 数々の異名の全ては力有る名前。
有象無象を自分を中心に巻き込み、主人公として踏破する緋色の英雄の彼女だからこそ、桜は彼女に惹かれる。

「今は無理だけど、私が私を好きになれたらその時は……」

 踏み出す一歩は大きい。
何故なら彼女の矜持は偉大なる英雄と共にあるのだから。

「私の告白、どうか聞いて下さい」

 それは誰にも語られなかった、この世で一番綺麗な言葉。

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