過去ログ - 仮面ライダー555 VERSUS リベリオン 対 ギターウルフ ロケ地、白石
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2011/10/28(金) 21:42:19.31 ID:pbUGHxci0
言ってから、美奈子は変身ベルトを再び腰に装着した。
片付けていた携帯電話を漆黒のポシェットから取り出して、変身コードを入力する。
5・5・5。
コードファイズ入力。
スタンディング・バイ。
「変身ッ!」
ベルトに携帯電話を装着すると、
全身を赤い光が包み、装甲が纏われていく。
コンプリート。
「闇あるところ光あり、悪あるところ正義あり。
仮面ライダー555見参ですっ!」
決まった……、
と美奈子が悦に入ってポーズを取っていると、
ポーズと台詞も変身に必要なのか、とギターウルフに突っ込まれた。
ただの趣味だと美奈子が答えると、
ギターウルフは興味無さそうに、そうか、とだけ呟いた。
冷静に指摘されると流石に気恥ずかしい。
気まずい沈黙が流れたが、数秒後、
唐突に何の前触れもなく、ギターウルフが身体を痙攣させ始めた。
不安になって美奈子は訊ねる。
「どうしたんですかっ?」
「これは……、これは……!
感じる! 感じるぜ!」
「何を感じるんですっ?」
「俺のソウルが……、ソウルが熱く滾っている。
ロックンロール魂が!
ABAYO!!」
「あ……」
美奈子が言葉を掛ける事すら出来ない間に、
ギターウルフは近くに停めてあった巨大なバイクに跨って走り去って行った。
恐ろしいほどの速度だった。すぐに視認出来なくなった。
確実に時速三百km以上の速度を記録するだろう。
明らかに違法改造だ。
「外観は普通のバイクなのに……、
何なのかなぁ、あの人……?」
ギターウルフという名らしい彼は常識を逸脱し過ぎていた。
正義の味方という荒唐無稽な存在である美奈子ですら、
彼の前では単なる女子中学生でしかないようだった。
「何か感じるとか言ってたけど……」
ならば、ギターウルフを追うべきなのだろう。
行く当てがあるわけでもない。
美奈子はベルトから変身に必要な携帯電話、
ファイズフォンを引き抜いてコードを入力する。
3・8・2・1。
ジェットスライガー・カムクローサー。
合成音声が流れると共に、
ジェットスライガーが美奈子の下へと飛翔してきた。
ジェットスライガー。
仮面ライダー555専用の高速移動兵器だ。
「北の方向……か」
3・8・4・6。
ジェットスライガー・テイク・オフ。
「取り敢えず……、行きますか」
美奈子は呟いて、ギターウルフの後を追う。
その時、彼女は気付いていなかった。
ギターウルフのバイクは確かに違法改造だが、
美奈子のジェットスライガーはそれを遥かに上回る違法改造バイクだという事に。
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