過去ログ - 向日葵「もう、私がいなくても平気ですわね」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/10/30(日) 18:47:29.10 ID:sisJXbsWo
「・・・・・・これってどういう意味?」

「ですから、機材の追加購入のために部費の上乗せがほしいということですわ」

「ならあげたらいいんじゃないの?」
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/10/30(日) 18:48:24.95 ID:sisJXbsWo
 これではどちらが本当の副会長なのかわからない、と陰口を叩くような人間はいない。

 手探りながらも、櫻子が真剣に仕事に取り組んでいるのがわかっているからだ。

 ましてや、かつて副会長を務めた綾乃は、そのことがよく身に染みていた。
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/10/30(日) 18:49:19.20 ID:sisJXbsWo
 すると、櫻子はここぞとばかりに綾乃に質問を連発する。

「先輩、これは……」

「それは担任の先生たちから聞かないといけないから……学年主任の先生にお願いしておくといいわ」
以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/10/30(日) 18:50:05.92 ID:sisJXbsWo
「杉浦先輩のこれまでの仕事を思い出せばわかるものだってあるでしょう? なにもかも人頼みはよくありませんわ」

「えー……」

「大丈夫よ、古谷さん。私は別に……」
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/10/30(日) 18:51:14.35 ID:sisJXbsWo
「……いいですわ、なら櫻子の考えるように任せます」

「おー、任せろ。そのうち向日葵になんか頼らなくていいようになってやるから」

「どうだか」
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/10/30(日) 18:52:05.78 ID:sisJXbsWo
 勉強や仕事をそつなくこなすからといって、それが周囲からの評価にどれほど影響を与えるのだろうか。

 もちろん教師を初めとして、優秀な生徒としては認識されるだろう。

 しかし、学校という空間において、それは絶対的なステータスではない。
以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/10/30(日) 18:52:48.30 ID:sisJXbsWo
 他に向日葵が知る中でそういうタイプの人間というと、歳納京子が挙げられるだろう。

 理由はよくわからないが、いつの間にか人の輪の中心にいる。

 少々のミスなどものともせず、多くの人と仲良くなれる。
以下略



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/10/30(日) 18:53:28.70 ID:sisJXbsWo
「向日葵ー」

 呼ばれてわれに返る。

「な、なんですの?」
以下略



55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/10/30(日) 18:54:26.83 ID:sisJXbsWo
「わかりましたわ。また櫻子が間違えないか、ちゃんと見張っておきますから」

「しねーよ! 向日葵は見てるだけで十分だから!」

 そう啖呵を切って、先に歩き出す。
以下略



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/10/30(日) 18:55:16.18 ID:sisJXbsWo
(なんなのかしら、この子……)

 この前はどこか不機嫌そうだった気がするのだが。

 とはいえ、この幼馴染の気分など、長い付き合いの中でも読めたためしがない。
以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/10/30(日) 18:56:12.44 ID:sisJXbsWo
「嫌ですわ面倒くさい」

「なんだとー!?」

 してやったり、と言いたくなるほど櫻子は驚愕した。
以下略



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