886:第五話―――神裂「正直、あの子の考えてる事は分かりません」 香焼・五和「「うんうん」」
2012/01/23(月) 04:21:15.72 ID:gNwl+Vfi0
浦上「―――……異性の話をしようか」ニヤリ・・・
ルチア「……は?」ポカーン・・・
フロリス「お! 良いねぇ! 流石ウラっちだ!」ニヤリ・・・
ルチア「……意味が、分からない」タラー・・・
浦上「単純な話だよ。男の子。好きなタイプとか」フフッ
ルチア「…………、」ジトー・・・
フロリス「ノリ悪いなぁ。ルチアっちの好きなタイプはー?」ツンツン・・・
ルチア「触るな……いきなりそんな馬鹿な質問されても困るでしょ」ハァ・・・
フロリス「馬鹿だけど単純だろ。ほれほれ、言っちまえ」ニヤニヤ・・・
ルチア「……さぁ。パッと浮かびませんね」フンッ
浦上「例えば、私達の周りの男性でいえば誰、とかサ」ニコニコッ
ルチア「居ませんね」キッパリ・・・
フロリス「うわぁバッサリ切りやがった……んじゃこの店内の執事らでいうと?」チラッ・・・
ルチア「…………、」ウーン・・・
浦上「そんな深く考えなくても……フロリスは?」ジー・・・
フロリス「私はー……あのメタリックなアクセサリーつけた爽やかイケメンフェイスくんかな。浦上は?」フフーン・・・
浦上「んー……あのちっちゃめの子。燕尾服に着られてる感が可愛いナー」フフッ
フロリス「えー……ああいうの、男として如何かと思うわ」ジトー・・・
浦上「そうかなぁ。まぁ可愛いって理由なだけなんだけどネ。付き合うって考えると……奥の髭の眼鏡ダンディさんかも」ジー・・・
フロリス「オマエ、両極端だなぁ……普通のイケメン選ばない辺りが浦上っぽいけどさ。んで、ルチアっちは決まった?」チラッ・・・
ルチア「……正直、居ませんね」サラッ・・・
フロリス「難しく考えるなよ。顔で良いんだって、顔で選べ」ビシッ
ルチア「だからですね……そういうの、苦手なんですよ。どれも同じ様な顔に見えます」ジー・・・
浦上「あははは……ルチアらしいっちゃらしいけどネ。顔で判断したくないんでしょ」フフッ
フロリス「ツマんなーい……てかさぁ。もしかしてルチアって……ビアンなの?」ヒソヒソ・・・
ルチア「……てゐっ!!」ビシッ!!
フロリス「あ痛ぁ!!」ガンッ!
ルチア「誰がそんな非生産的な性癖持ち合わせるモンですか。私はノーマルだ、ボケナス」フンッ・・・
フロリス「痛ぅ……だってさぁ、そんだけ枯れてたら疑いもするだろ? なぁ」チラッ・・・
浦上「あははは……まぁ多少は」ポリポリ・・・
ルチア「ふざけんなっつの……自分で言うのも難ですが、自他共に認める敬虔なクリスチャンです。同性愛なんて持っての他でしょ」ジトー・・・
フロリス「まぁそうだけど……でも、流石に恋愛感情はあるだろ?」ジー・・・
ルチア「当然です。慈愛(アガペー)の精神はクリスチャンとしては欠かせない心得ですから」ジー・・・
フロリス「私が聞いてんのは恋愛(ラブ)の方だ。エロスの方でも良い。ああ、好き(ライク)じゃないぞ」ジトー・・・
ルチア「ハァ……真面目に答えますが、未だそういう感情を抱いた事は無いですよ。理由は単純。周りが女だらけ。OK?」ヤレヤレ・・・
フロリス「ただ、その環境から抜け出す気も無いと……勿体無いねぇ。折角もてるのになー」ハァ・・・
ルチア「もてません。私の様な女性に恋愛感情を抱く方が異常なのです」キッパリ・・・
浦上「えー? でも騎士派と王族給仕の見習い男子達からよく声掛けられるんでしょ? 前ラブレター貰ったみたいだし」ニヤニヤ・・・
フロリス「でも、全部スルー。向き合いもしない……男性恐怖症? いや、恋愛恐怖症のレベルか」フーン・・・
ルチア「か、勝手な事を言うな! というか、何故恋文の件を知ってる!? って……またカルテッ娘かああぁ!!」ウガアアァ!!
1002Res/1471.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。