895:第五話―――神裂「正直、あの子の考えてる事は分かりません」 香焼・五和「「うんうん」」[saga]
2012/01/23(月) 22:15:16.80 ID:gNwl+Vfi0
ルチア「―――そういう貴女達こそ、どんな男性がタイプなのですか?」ジー・・・
浦上「……へ?」キョトン・・・
ルチア「人に聞いといて、自分が言わないなんてズルい真似しないでしょう?」フム・・・
フロリス「いや……ルチアがそんな事聞くなんて意外だなって」アハハ・・・
ルチア「そうですか? まぁ聞く事が無いので聞き返しただけなんですが……こういうのがガールズトークなんでしょ」コクッ
浦上「まぁそうだけど……うーん、私達の?」ポリポリ・・・
フロリス「さっき言ったじゃん。私はあのイケメンがタイプ。浦上はあのダンディなのと初々しいのがタイプ」クイッ
ルチア「いや、顔じゃなくて……言い方を変えましょう。恋愛観で」ジー・・・
フロリス「はぁ……何て言うか、人並みだと思うけどねぇ」グデェ・・・
浦上「これもさっき言った通り、20代半ばくらいまでは遊んでも良いかなって感じだヨ。この答えじゃダメ?」フム・・・
ルチア「その『遊び』のイメージがよく分かりません。だって、恋愛の話をしてるんですよ」ジー・・・
フロリス「あー……そゆことね」チラッ・・・
浦上「うーん……要は中身が知りたいと」アハハ・・・
ルチア「言い辛いのであれば無理に言う必要はありませんが……安心して下さい。口は固いつもりです」キッパリ・・・
浦上「それは分かってるヨ。ただ……なんていうか」ポリポリ・・・
フロリス「……オマエさんに話すのはチョイと怖いな」タラー・・・
ルチア「何を気にしているのですか? もしかして、私が怒るとでも? 確かに度を過ぎた不貞なら呆れますが、怒ったりしませんよ」サラッ・・・
フロリス「……ウラっち」チラッ・・・
浦上「あははは……恋愛観、かぁ」ムゥ・・・
ルチア「結局人には聞いといて自分はハッキリしてない、という事ですか?」ジトー・・・
浦上「そういう訳じゃないんだけどネ。とりあえず『恋愛観』から離れて現状から話すと、今私はフリーだヨ。あ、フリーっていうのは」コクッ
ルチア「そのくらいわかります。流石にガキじゃないんですから」コクッ
フロリス「そりゃそうだな。私も今はフリーよ」フンフン・・・
ルチア「……気になるのは『今は』という単語です。そんなにコロコロ変えているのですか」ジー・・・
浦上「いや、長続きする人は長続きするし、しない人は……あーえっと」ポリポリ・・・
ルチア「しない人は?」ジー・・・
フロリス「……大きい声で言えない様な関係って事だよ。私も似た様なモンね」ボソッ・・・
ルチア「『一夜』だけ、と……なるほどねぇ」ヤレヤレ・・・
浦上「ん……あれ? 怒らないの?」キョトン・・・
ルチア「さっきも言ったでしょう。怒りません……呆れはしますが」ハァ・・・
フロリス「はははは。流石にそういう部分は大人だな」クスクス・・・
ルチア「……しかし、それを『恋愛』と言えるでしょうか?」ジトー・・・
フロリス「まぁ禁欲主義のルチアっちには考えられないんだろうね。60年一緒に暮らしても恋愛は恋愛だし、一夜でも恋愛さ」サラッ・・・
ルチア「その二つは大きく違うでしょう」ムッ・・・
フロリス「同じだって。寧ろ『一夜』の方が、その時限りの『愛』だから燃えたりする。短い蝋燭の方が激しく燃えるだろ?」ピッ・・・
ルチア「理屈は分かります……でもそれは恋愛じゃない。ただの『快楽欲求』です」ジトー・・・
浦上「うん、ルチアの言いたい事も分かる。多分そっちの方が倫理的に正しいヨ……ただ勘違いしないで欲しいのは」チラッ・・・
フロリス「私らは別に誰にでも『股』開く訳じゃない。それするくらいなら娼婦になって商売にするさ」ジー・・・
浦上「さっきも言ったけど『恋多き女』って事。日本風に言えば『恋せよ乙女』カナ」ウンウン・・・
ルチア「はぁ……やはり、共感は出来ませんね」グデェ・・・
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