896:第五話―――神裂「正直、あの子の考えてる事は分かりません」 香焼・五和「「うんうん」」[saga]
2012/01/23(月) 22:55:57.60 ID:gNwl+Vfi0
フロリス「あ、勘違いして貰っちゃ困るけど『恋愛観』と『セックス』は別だわ」ジー・・・
ルチア「……は?」ポカーン・・・
フロリス「私は例え恋人であっても、ヤりたくなきゃヤんない。逆に恋人じゃなくても、この人に抱かれたいって思えば抱かせる」クイッ・・・
ルチア「それこそ淫売なのでは?」ジトー・・・
フロリス「あー……これは理屈じゃないんだよなぁ。説明し辛い。男女限らず『吊り橋効果』みたいな感じでそういう雰囲気なるモノよ」コクッ
ルチア「ふむ……浦上もそうなのですか?」チラッ・・・
浦上「結局、それが『一夜』の恋愛なんじゃないカナ。雰囲気って大事だヨ」コクッ
ルチア「そういうところはロマンチストなのですね……しかし、そうそう起こらないでしょう?」ジトー・・・
浦上「出会いの機会が多いと存外あるヨ。有名処でいう『戦場で』とか『雪山の掘立小屋で』とかは勿論無いけどネ」アハハ
フロリス「簡単なモンさ。一緒に部屋で映画やドラマの濡れ場シーン長々見てたりしたら……なぁ」ポリポリ・・・
浦上「他にも二人きりのドライブとか買い物とか散歩とか……兎に角、二人きりで楽しかったり心地好かったり安心したりすると、ネ」コクッ
ルチア「いや……そんな軽々しい事を……まるで誰とでもデートするみたいな」タラー・・・
フロリス「デートくらいなら誰でもOKだろ。てか、会ってみないとどんな野郎か分からないし」サラッ・・・
浦上「言っとくけどセックス目的で会ってるんじゃないヨ。勿論『出会い』が先だから」ジー・・・
ルチア「その理屈も分かりますよ。ですが……その『出会い』を頻繁に求めるというのが、私には如何も共感出来ない」ムゥ・・・
フロリス「ソレだ」ビシッ
ルチア「え」ピタッ・・・
フロリス「その考えがアウト。サラっサラ恋愛する気が無い。というか現実から逃げてる。それこそ私には理解出来ない」ジトー・・・
ルチア「な、何を」ムッ・・・
浦上「えっとネ……大袈裟かもしれないけど恋愛に限らず、人間の繋がりって『出会い』から始まる訳じゃん。友情然り、敵対然り」ジー・・・
ルチア「……まぁ、そうですね」フム・・・
浦上「『出会い』が無い人間なんて、一生『孤独』だヨ。人間一人では生きてけないんだから」モグモグ・・・
フロリス「その出会いが恋愛に発展しなかったとしても友情……は変だけど、知人もしくは仲間としての繋がりは出来る。違うか?」チラッ・・・
ルチア「……よく、分かりません」ジー・・・
浦上「とりあえず……出会いを求めるって事は、社会に出てとかコネを作るっていうのにも繋がるんだヨ。それって大事じゃない?」ジー・・・
フロリス「少なくとも『新たなる光(ウチ)』みたいな小さな結社は、そんな感じでコネ作っていかにゃ生きていけないのさ。分かるだろ」コクッ
ルチア「ええ……出会いの重要性は分かりました。しかし……恋愛については、まだ納得できません」ムゥ・・・
フロリス「ハァ……ルチアっちは環境が悪過ぎなんだよなぁ。ある意味同情するよ。ギッチギチの女子校みたいな生活だもんな」ジー・・・
浦上「それが悪い訳じゃないけど、世の中ってのは女だけで構成されてる訳じゃないんだヨ。社会出た後に苦労すると思うネ」コクッ
ルチア「……社会出なければ良いだけの話では? 一生、シスターやってれば問題無いでしょう」ジー・・・
浦上・フロリス「「…………、」」ハァ・・・
ルチア「言いたい事は分かります。ですが……知っているでしょう。私は堅ブツなのです」フンッ
浦上「……でもネ、ルチア。少なくともアニェーゼは貴女にツマらない人生を送って欲しくないみたいだヨ。分かってるでしょう?」ジー・・・
フロリス「だから私らにアンタを引っ張り出してくれって頼み込んできたんだ」ジー・・・
ルチア「……余計なお世話です」ボソッ・・・
フロリス「そーかい……じゃあザックリ言わせてもらうが、アンタは私らに嫌々ついてきたのか?」ジトー・・・
ルチア「…………、」ムゥ・・・
浦上「少なくとも私は同僚として仲間として、友人としてルチアの事をみてる。だからこうして遊びに誘った」コクッ
フロリス「随分とクサい言い方だけど、私もそういうこった。オマエさんはそれを否定するか?」ジー・・・
ルチア「…………、」ジー・・・
1002Res/1471.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。