過去ログ - さやか「あたし……もうゾンビなんだよ!」大道克巳「それがどうした!」
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339: ◆2PnxfuTa8.
2011/11/30(水) 22:14:41.96 ID:6u0g46V/0
「……まさか、過剰適合者?」

「そういうこと」

 織莉子はにやりと笑う。

「暁美ほむらはロストドライバーを使っていてもメモリの毒素に耐えられず記憶障害を起こし始めている筈よ
 さらにいえばメモリそのものも壊れているだろうしドライバーも故障した筈
 彼女はしばらくあの能力どころか魔法も使えない」

「その状態ならば倒すのは簡単だね」

「そういうことよキリカ」

「しかしそれなら彼女を治すためにまどかがインキュベーターと契約……!」

「そう、絶好のチャンスよ。インキュベーターにとっては」

 織莉子はそれはそれは嬉しそうに笑う。

「でもね、今回のことで完全にあの子達の信頼を失ったインキュベーターは……」




  「他の魔法少女、そして鹿目まどか自身に完全に拒絶される」



 織莉子の高笑いが部屋に響く。
 尚も米を食う伊坂。
 驚いたような表情で織莉子を見つめる加頭順。
 同じ顔のキリヒコ。
 キリカはとりあえず何でもいいので織莉子の膝枕でぐっすり寝ていた。

「キリカ、大事な話があるから起きなさい」

 キリカはピョコンと跳ね起きる。

「まずはキリヒコさん、貴方はキリカと組んで近接戦闘を行う前衛。
 そして加頭さん、貴方魔法少女が弱った頃合いを見計らいソウルジェムを一気に濁らせて魔女化させてください、中衛です。
 そして私と伊坂先生は、私のプレコダクション……」

「あの」

「え?」

「それを言うならプレコグニションだと……」

「……言い間違えただけよ!
 プレコグニションと伊坂先生の雷撃を利用して上空からピンポイントでの援護射撃
 この陣形でワルプルギスの夜と魔法少女達の戦闘中に横合いから思い切り殴りつけます
 鹿目まどかの契約はありえないし、あったとしても伊坂先生のウェザーメモリの全力を持ってすれば充分倒せます」

「成程……そのために我々を集めたのですか?」

「はい、遠近中の戦力に万全を期したかったので
 我々はワルプルギスの夜が来るまでは基本的に待機ということで」

「わかりました」

「私、ゾッとします」

「解ったよ織莉子」

「ハッフ!ホンム!マッグマッグ!モフモフビャアウマイ!マックノチキンナゲットタカスギダロjk」

「それでは私の救世の為に皆さんよろしくお願いしますね」

 織莉子は歳相応の少女らしく、可愛らしく、頭をペコリと下げた。


【第九話「美国さん家の事情」 了】



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