2: ◆NetU/1afLCgh[sage]
2011/11/04(金) 03:07:48.24 ID:0lZG7FLAO
「はぁ、ってミサカはミサカは重いため息をついてみたり……」
学園都市の超能力者序列第三位のクローン、打ち止めは冴えない表情で歩道を歩いていた。
いつもなら隣にめんどくさそうな表情をしながらもしっかりついてきてくれる保護者がいるのだが、離れて歩いているでもなく、彼女は一人だった。
探しにきてくれるかな、と少しの期待をこめて振り返る。
が、知らない他人が行き交うばかりで、大好きなあの人の姿は見あたらない。
打ち止めは保護者に無断で居候しているマンションから飛び出してきたのだった。
きっかけは些細なわがままで、彼は面倒くさいと動かなかった。
ただそれだけの事ではあるが、学校にも行かずだらだらと過ごしている姿を見ていたら、もう少しくらい自分に構ってくれたっていいじゃない、と思っても罰はあたらないハズだと彼女は思っただけなのだ。
「ちょっとだけ、お散歩したかっただけなのに、ってミサカはミサカは……、ん?」
あの人がよく行くコンビニの前、すぐに路地裏に入ってしまったが見間違うはずもない。
「?……、?」
打ち止めの脳は、あの人だ、と答えを出していた。
あの人……、学園都市の頂点に君臨している超能力者、一方通行。
しかし同時に違和感も感じた。
一方通行?が入っていったのは路地裏だ、昼間とはいえ路地裏はスキルアウト達が庭にしているような場所。
第三位のクローンであり、打ち止め自身も能力を使えるといえ、十分危険な所。
数秒のためらいの後。
打ち止めは自身の内から溢れる好奇心に勝つことはできず、路地裏に飛び込んでいった。
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