過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」 二殺目
↓ 1- 覧 板 20
175:とある複製の妹達支援[saga sage]
2012/04/18(水) 23:23:56.90 ID:yh0HnsWzo
〜とある病院〜
滝壺「(今、この人を介して……誰かが私を見た……?)」
本来なら、自分にしか知覚できない領域で、誰かに覗き返されたような感覚。
滝壺「(……でも、もう感じられない……気のせい? それとも……)」
だが、その考えを滝壺は詮無き事だと切って捨てる。
今は眼前の少年の無事を――両脇で心配そうにしている二人に伝えてあげる方が優先だった。
滝壺「……もう、この人は大丈夫だよ」
禁書目録「ほんとう!?」
滝壺「うん。能力の主導権は本人に返還できたし……それに」
浜面「それに?」
滝壺「……この曲が流れて始めてから、意識不明の患者さん達の能力が『何か』に引っ張られる感覚が無くなったから」
だから、他の人も大丈夫だと滝壺が告げると、インデックスと浜面が安堵の表情を浮かべた。
浜面「そっか……良かった」
やれやれ、と額の汗を拭う。
浜面「……ありがとな。ダチを助けてくれて…………貸しが出来た」
浜面のそんな言葉に滝壺は困ったように微笑んだ。
滝壺「私がその人を助けたのは、それこそ『貸し』を返す為だから。……だから、貸しにされると意味がない」
浜面「返す為……? よく分からないけど……なら、俺個人が勝手に貸しだと思っておくことにする」
滝壺「そう。なら……気が向いた時に……返してね?」
浜面「お、おう」
禁書目録「私もなんだよ!」
滝壺「……シスターさんも?」
禁書目録「うん! 貴女が困った時、きっと力になる……私のもう一つの名前に誓って」
滝壺「……どうしよう。貸しを返したと思ったら、逆に過払いになってしまった」
浜面「ははは。それぐらいアンタのしてくれた事が俺達にとって、デカいってだけの話だろ?」
滝壺「……お友達、大切にね」
浜面「おう」
禁書目録「うん!」
滝壺の去り際の言葉に二人は間髪を入れずに応じた。
それが至極、当然であるが故に。
245Res/233.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。