過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」 二殺目
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227:とある複製の妹達支援[saga sage]
2012/07/15(日) 18:38:12.24 ID:bHoNt91Go
禁書目録「でも、実感はあんまりないんだよ? ……私、自分に関する『思い出』がないから」
上条「――は?」
禁書目録「ちょうど『一年』ぐらい前に気が付いた時はもう日本でね? 最初に路地裏で目が覚めた時……自分が誰かも分からなかったの」
美琴「それって、記憶喪失……?」
禁書目録「変だよね? 魔術や魔導書に関する事は何一つ忘れてないのに。
……自分が『何か』は解っても、自分が『誰』かは判らなかった」
自らを証明する寄る辺を無くし、それらを得体の知れない『知識』のみに求めるしかない。
その状況は、どれほどの恐怖だろうか。
上条「えっと……そういう事って……あり得るのか?」
美琴「うーん……元々、『思い出』なんかを記憶している『エピソード記憶』と、『知識』を記憶する『意味記憶』は別の領域だから……」
安達「脳に障害を負って、どちらか一方に影響が出るケースは考えられるし……記憶喪失自体が心因性の可能性もあるじゃん」
しかし、どちらにしろ記憶喪失は、インデックスが極限状況に追い込まれたからこその結果である事に違いはない。
上条「くそったれが……」
そんな状態で、ずっと逃げ続けていたのか、誰にも頼らずに。
ずっと、一人で。
許せなかった。
こんな少女をそこまで追い込み、傷付ける連中が。
禁書目録「そんな時、私を狙う……あの二人の魔術師が現れて……私を狙っている以上、魔術結社の人間に違いないから、必死に逃げたの」
インデックスは二人組の魔術師に追われながら、過ごしてきた一年間をぽつりぽつりと話し始めた。
ここ最近になって、急に追撃が激しくなり、それまえと同様の逃亡は出来ず、進退窮まって学園都市へ逃げ込んだのだと。
禁書目録「……そして、皆と出会ったんだよ」
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