過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」 二殺目
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228:とある複製の妹達支援[saga sage]
2012/07/15(日) 18:41:55.78 ID:bHoNt91Go
美琴「(インデックス、か……)」
きっと、記憶を失った彼女自身にも、分からない。
インデックスという名を受け入れた理由。
その願いの所在。
だが、話を聞いていた三人は自然と理解していた。
それは信仰や献身かも知れないし、特定の誰かへの想いだったのかも知れない。
しかし、そのいずれかであろうと、確信めいて判る事がある。
彼女が魔導書による被害者を一人でも減らす為に自分一人が重荷を背負う道を選んだ、という事。
美琴「…………気に入らない」
ぽつり、と不機嫌さを滲ませながら美琴が呟く。
上条「……あぁ」
インデックスの気持ちを逆手に取る魔術師も。
彼女自身を『汚れ』であるかのように扱う教会も。
――そんな不条理の中でも、他人を案じてばかりいる……インデックスも。
安達「……とりあえず、インデックスの事情は分かったじゃん」
むしろ、大事なのはここからだ。
最も重要で肝心な事をインデックスから訊かなければならない。
この場に同席の出来なかった、迫間生という同胞の為にも。
安達「それで……インデックスはどうしたい?」
禁書目録「…………ねぇ、しょう」
安達「うん?」
禁書目録「私……言ってもいいのかな? それは……許されるのかな?」
少なくとも、迫間生はそれを望み、既に許した。
そして、それは全ての生の総意と変わらない。
だから、安達は彼の代わりにインデックスの言葉に応じた。
安達「――信じてみろよ」
姿の見えない神でもなく、自らが属する組織でもない。
ただ眼前の二人の人間を……上条当麻と御坂美琴を信じてみろ、と。
禁書目録「うん」コクン
意を決したようにインデックスは、ほんの小さく頷いた。
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