過去ログ - 淫魔「んふふ」 修道女「闇の気配がする……」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(沖縄県)
2011/11/06(日) 11:32:21.07 ID:MJKDne9Zo
二刀流に構え、淫魔は相手を見据える。

淫魔「ちょっと、本気出しちゃおう」
修道女「ふん! 刀が何本に増えようと同じ事!」

修道女の短剣が、淫魔ののど元めがけて突かれるが、淫魔は左の曲刀で払いのけ、右の曲刀で修道女の胴を横凪にはらう。
曲刀の横凪をしゃがんでかわし、淫魔の無防備な足に、軍用ブーツで足払いをかける。
淫魔は足払いを飛び上がってかわし、修道女は勝利を確信して笑みを浮かべた。
淫魔は無防備に空中に飛び上がり、体勢を変えることができない。
曲刀は修道女の身体の遙か上空に飛び上がっており、もはや間に合わない。
修道女の十字架の短剣が一直線に淫魔の腹部へと伸びる。

しかし、淫魔の動きは、人や下級魔族のそれとは明らかに異なっていた。
身の丈ほどもある曲刀は、慣性を完全に無視した軌道を描き、修道女の短剣を持つ腕が伸びきる前に、急降下。
修道女はかろうじて受け止めたが、落下してきたばかりの2枚の薄刃が一瞬後には左右からハサミのように迫る。一歩、修道女が引くと、淫魔は曲刀を持ったまま、くるくると、まるで竜巻のように回り始めた。

淫魔「ほらほら、いくぞーっ!」
修道女「くっ!」

修道女は大きく間合いを開け、床に手を当て叫んだ。

修道女「放て! バリスタ!」

手のひらの当たった床から、白く輝く魔方陣が樹木のように連なって伸び、伏せた修道女の後方から、幾百本もの戦車砲のような飛び槍が、水平に打ち出された。
廊下の中央で竜巻のように回る淫魔に、狙い澄まして槍は飛んでいったが、超高速で回る二本の曲刀にことごとくはじかれた。

修道女「く……だめか」
淫魔「んふふ……おしーい。でもいいね、その武器。わたしもー」

ぴたりと回転をやめた淫魔が息を大きく吸い込むと、淫魔の背中から、カラスのような真っ黒な翼が伸びた、しかし学校の廊下は、淫魔の羽を広げるにはあまりにも狭い。

淫魔「あー、もう邪魔ぁ」

淫魔は黒い翼を羽ばたき、伸ばした。
すさまじい翼の力に、淫魔の背中側、鉄筋コンクリートの校舎が、翼の動いた部分だけ、粉々になって吹き飛ぶ。


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