過去ログ - 上条「なんだこのカード」 SEASON 4
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35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)[sage]
2011/12/01(木) 08:45:18.58 ID:5l/7TzXWo
「……ッ」

彼は、まともに声の届かなくなった無線を見つめている

思わずメキッと握りつぶしてしまいそうになったが、何とかそれは避けた

こうなったら、自分が何らかの方法で戻って核の操作をするか

いや、そんなことをしたら、その魔術的な反応に気付かれてしまう

今自分の手元に在るのは繊細な存在だ。しかも、魔術や超能力に対する察しがすこぶる良い

下手な干渉となって、折角成功しつつある誘導がパァになってしまうのは避けたい。その為に、犠牲も出たのだから

「困っているようだな」

ふと、声をかけられた

ここは中央のモスクワ市から少々離れた集落の一軒家の中

しかもこの建物以外は全て原型をとどめない程度に吹き飛んでいて、この家、と言うより物置だって外から中が見える程度に崩れている

もう一度風でも揺れでもあれば倒壊しそうだが、そこに別の存在が入って来た

刀夜「笑いに来たのなら、お引き取り願いたいところなんだがね」

返す声はあまり機嫌の良いものではなかった

アレイスター「確かに君の致命的に遅い決断を笑う事は出来る。が、私もそこまで暇ではないのだよ」

ならば、何か用があっての来訪か

そうでもなければ、確かにこんなところに来る必要もないだろう

刀夜「……そうか。君も憂いている訳だ。そもそもここに私達を運び出したのは他でもない君だったからな」

無線機を棚と言えそうなところに置いて、彼は振り返る

案の定、目の前に居るのは薄い緑色をした衣に包まれた存在

アレイスター「1万程度でも生き残れば人類はもう一度再興出来る。が、絶滅しきってはどうしようもない」



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