過去ログ - 上条「なんだこのカード」 SEASON 4
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SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]
2011/12/19(月) 21:17:30.15 ID:clCjz2IDo
「……う」
あまりにも酷い痛みが、そしてどこか遠い痛みが、彼を再び呼び覚ます
もう二度と目を覚ます事など有り得ないと、本人すらも考えていただろうが
あまりにも大き過ぎる悲しみを伴った力は、痛みと言う形も含めて、その従者である彼にも作用した
アックア「!?」
目を覚ましたアックアの頭上に在ったのは股、巨大な股間
仰向けで目を見開いた彼の上に、だらぁ、と黒々とした巨体の体液が垂れてきそうになる
背筋にゾォッとした悪寒を感じて、彼は一気に立ち上がり、そのまま倒れたと言うか跳んだというか、その半ばの行動を選択して、避ける
頼りない重力が彼の強力な跳躍を助け、それは、かなりの速度をもった慣性移動となる
不慣れな気味の悪いフワフワした感覚がどうして生じているのか、彼が気付いたのは、ようやく着地してからだった
それよりも、彼にはその目の前の、天を求めるように仰ぐ黒い巨体の方が気になったからだ
アックア「これは……」
自分が先程まで背にしていた、黒い巨体の直下の砕けてしまった煉瓦造りの地面が更に砕け、その上溶けている
あのままあそこに居れば、ああなっていたのは自分だったろう
アックア(まさか、いや)
確実に、彼だ。こんな物質を垂れ流せる存在は、彼しか居ない
正確には、彼であったもの
アックアにそう思わせるのは、彼とフィアンマの間に僅かばかりの、とはいってもそれは神にとっては僅かばかりの、力の供給が残っているから
力が異常なレベルにへと変化したからこそ、彼の自然な回復は異様に早まり
そしてその繋がりによって、この巨体がそれだけ蝕まれたものであることであるのかも伝わっていた
その、全ての解決として選んでしまった、理不尽な破壊の意図も
だからこそ、彼は再び憤怒した
アックア「これが……貴様の、望みだったのであるか……!!」
なぜこんなことになってしまったのか、その経緯は知らない。あるいは、あの時自分と騎士団長を貫いた存在によるものが切っ掛けなのかもしれない
だが、こんな姿は、こんな世界の状況は、私の、そして彼の望んだものではないハズだ
この巨体からは、最早そうした理想の意図は感じられない
感じられるのは、ただ、憎いものを壊したいと言う子供染みた意思だけ。救世主などであるとは、笑いのネタにもなりはしない
運のいい事に、自分にはまだ体がある。魂とも言うべき何かが、自分を再び目覚めさせたのだ
ならば
人としての優しさ
アックア「それを正す"聖母の慈悲"を与えることこそが、私の役目」
親しい知人が間違っていることを正してやる。もちろんそれは、何処までも普通の感情だ
あの黒い巨人の核がこれまで経験していない、普通の
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