過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」
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2011/11/09(水) 02:44:42.89 ID:JenVCM9w0
僕はいつのまにか声を出していた。
言葉にしていた。
誰にも話した事がない事。
でも、誰かに聞いて欲しかった事だ。
「僕は普通に恋愛する事をずっと夢見てきました。
普通に告白して、普通に付き合って、普通にクリスマスを過ごしたりしたかったです。
高校生男子ですからね、そういう夢くらい見ますよ。
だけど、何て言うのかな?
別に自分に自信がないわけじゃあないし、恋する事に臆病なわけでもないと思います。
でも、何て言うのか、何かが違うような気がするんです。
恋愛をしようとして、どうしても踏み出せないんです。
勿論、僕が単に女子から人気が無いってだけでもありますけど……。
でも、恋愛ってそんな簡単な物なんでしょうか?
皆、恋をしているつもりで、ただ自分を愛しているだけなんじゃないかって。
何だかそう思うんです。
それは僕自身がそうだから。
自分がそんな人間なんだって気がしちゃってるから……。
『あいつ』に彼氏が出来た時に、そう傷付かなかった自分が嫌だったから……。
だから、恋愛が分からなくて、恋も愛も、
それどころか友情とか人間の絆とか、そういうのも全部分からなくなってきて。
そう思い始めると、何も分からなくなっちゃって……
僕は……」
どうしてこんな事を話しているんだろう。
話しても何の意味も無い事だ。
何て無駄な事をしているんだろうという気がしてくる。
それでもやはり、僕は誰かに聞いて欲しかったんだと思う。
とても無駄な事でも、それでも……。
先生は何も言わなかった。
ただ座って聞いてくれていた。
こういう時は先生と僕の寂しい者同士、
抱き合って慰め合えば、二人とも癒されるのだろうか。
でも、馬鹿かもしれないけれど、その癒しは違う。
違うと思う。
簡単に癒されて、二人で生きていって幸せで、その先に何があるんだろう。
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