過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」
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13:nu[saga]
2011/11/09(水) 02:34:50.37 ID:JenVCM9w0
「旦那とは普通に恋愛して、普通に結婚して、普通に生活してきたのよね。
子供も出来て、家族と一緒に過ごして、安定した生活を送って……。
そういうのが幸せなんだって信じてたし、そう思いたかったのよね。
そりゃあね……。
でも、何かが……、違ってたのかも、
ううん、何処かで私が間違ってたのかもしれないなぁ……」

人に恋するという事。
結婚するという事。
それは僕が思っている以上に、複雑なものなんじゃないだろうか。
先生の話を聞いていて、僕はそう思った。
先生は幸せなんだと思ってた。
いつも見せてくれる笑顔は幸せだから浮かべられるものだと思ってた。

でも、本当にそうだったんだろうか。
僕はいつも先生の笑顔に安心させられて、
その裏にある物を何も見てなかったんじゃないだろうか。
何も先生に限った話じゃない。

いつも……、さっきもだけど、僕はクリスマス・イヴに一人で寂しくて街に出てた。
ハンバーガー屋で『あいつ』を見掛けないかな、なんて思ったりしながら。
結局、幸か不幸か『あいつ』の姿を見掛ける事は無くて、
多くの幸福そうなカップルの姿に僕の胸を抉られただけだった。
幸福そうで羨ましかった。
僕もそうなりたいと思った。

でも……。
あのカップル達は本当に幸せなんだろうかって今は思う。
いや、多分、ずっとそう思ってたから、今日は予定も無いのに外に出てみたんだ。
カップル達は本当に幸せなのか知りたかったから。

勿論、独り身よりは幸せなはずだ。
傍に誰かが居る事は幸せになれる事のはずなんだ。
だけど、幸せそうなカップルの裏にある本当の姿を、僕は知らない。
先生の抱えてる何かを知らないみたいに、僕は何も分かってない。


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