過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」
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28:nu[saga]
2011/11/12(土) 22:09:05.34 ID:qE1TFovX0





遅い初恋が終わりを告げた後、
僕が気にしていたのは一つ年下の幼馴染みの事だった。
いつも一緒に居たというほどではないけど、僕には一人の幼馴染みが居る。
『あいつ』は元気で、小柄で、髪が短くて、弟みたいな女の子だった。
幼い頃から何度も遊びに行った事があるし、僕は『あいつ』を弟みたいに扱ってた。
まあ、多分、『あいつ』と僕は意外と結構ある幼馴染み関係だったと思う。

何故だか『あいつ』は、僕みたいなつまらない人間の傍から離れようとしなかった。
実を言うと、僕は自分の傍から『あいつ』がすぐに離れていくものだと思っていた。
少なくとも、僕が高校生なった時点で、
『あいつ』との縁は切れるものだと半分は確信していた。
でも、僕が高校に進学しても、『あいつ』からの連絡が途切れる事は無かった。
『あいつ』は何も変わらないで、
年頃の女の子になっても僕と変わらずに遊びたがった。
今思うと、『あいつ』の母さんは少し厳しい性格だったから、
その息抜きのために僕と遊びたがってたんだろうと思う。
鬱陶しいと思わなくもなかったけど、
僕を慕ってくれる年下の子が居るってのは、結構嬉しい事でもあった。

『あいつ』とはその関係のままで居ればよかったんだ、僕は。
その関係のまま、『あいつ』を大切にするべきだった。
それを出来なかったのは、僕が本当に愚かしい人間だったからだと思う。

遅い初恋が終わった後、
『あいつ』は僕を追い掛けるみたいに同じ高校に進学して来た。
一年違う学校に居たあいつはいつの間にか成長していて、
態度は変わらないながらも、弟とは全く異なる女の子の雰囲気を纏い始めていた。
美少女というわけではないけど、
笑顔の可愛らしい愛くるしい女の子に『あいつ』は成長していたんだ。


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