過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」
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29:nu[saga]
2011/11/12(土) 22:10:13.52 ID:qE1TFovX0
その笑顔を見ていて、僕は思った。
もしかしたら、僕にはこの子しか居ないんじゃないかと。
自分に男としての魅力が一切無い事はよく分かった。
軽薄に見えるあの男よりも数段劣る生き物だと自覚させられた。
でも……、だから……。
僕には『あいつ』しか居ないんじゃないかって、思った。
長い間傍に居た『あいつ』なら僕を受け入れてくれるんじゃないかって。

本当に『あいつ』には迷惑この上ない話だと思う。
それくらい、僕は焦ってた。
それなりに深い仲ではあった初恋の子と疎遠になってから、不安で仕方無かった。
あの子と付き合えなかった事は、別にいい。
もっと早くあの子に告白していれば何かが変わってたのかも。
そう思わなくもなかったけど、現実的に考えればそういう事も無さそうだ。
早く告白してた所できっと僕とあの子の関係は何も変わらなかったはずだ。
クラスが離れただけで疎遠になった関係だ。
あの子と仲良くなれたと思った事自体、
そもそも単なる僕の勘違いでしかなかったんだろう。
だから、あの子に告白する前に振られた事は自業自得だ。

でも、不安になる。
僕が『あいつ』以外でそれなりに深い仲になれたのはあの子が初めてだった。
あの子とそれなりに深い仲になるためには半年以上の時間が掛かった。
それほどまでの時間を掛けて、それほどまでの関係になって、
でも、僕は彼女のお眼鏡には全く適わない男でしかなかったから……。
これからまたあの子より深い仲になれる子が出来るなんて思えなかった。
他の子との関係を一からまた構築し直すなんて、気が遠くなった。


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