過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」
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46:nu[saga]
2011/11/17(木) 19:03:57.59 ID:sq+AP/cA0
「そうですね、先生。
僕等は今日死んでもいいんじゃないでしょうか。
幸せである事を強要される日になんて、
生きていなくてもいいんじゃないでしょうか。
僕もね、思うんです。
自ら死を選ぶ事は間違った選択じゃないはずだって。
何処何処までも生きていかなくてもいいはずなんだって」

先生は僕の言葉に頷く。
それ以上の言葉は必要無いかもしれない。
多分、そう。
僕と先生は同じだから。
僕も先生も幸せになりたくて行動してた。
結果が少し違っていただけで、僕等は同じ性質の人間なんだ。

僕は目の前の幸せに逃げ込む事は出来なかった。
幸か不幸か、僕の想いを受け止めてくれる女子は居なかった。
だから、目の前の幸せに逃げ込めず、
一瞬の幸せの後に新しい絶望に苛まれる事も無かった。

先生は目の前の幸せを手に入れるチャンスがあった。
幸せになるために先生はそのチャンスを掴んだ。
先生には家族が出来て、束の間の蜜月を得る事が出来た。
でも、何処かで歯車が狂って……、
いや、もしかしたら、それすらも予定調和の内に先生は幸福を失った。
当たり前のように、幸せではなくなった。
家族の中で、家族を失った。

それが僕と先生の僅かな相違点。
幸福になり切れなかった僕等の現実。
イヴに独りで過ごす僕等の絶望の片鱗。
今、死んでしまえたら、どんなに楽になるだろう。


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