過去ログ - 女教師「折角のクリスマス・イヴだし、付き合ってあげる」
1- 20
53:nu[saga]
2011/11/17(木) 19:08:38.48 ID:sq+AP/cA0
「自傷行為はやめた方がいいですよ、先生。
単に痛くて、血が出るだけです。
それに痛みってのは単なる危険信号です。
それ以上身体を傷付けると危ないってだけの信号です。
僕は昔、苛立って電信柱を蹴った時に捻挫してから、それに気付きました」

「あははっ、何よ、それ。お間抜けねえ、貴方。
だけど、そうよね。心が苦しくたって、身体を傷付けても意味無いわ。
痛みは生きてる証だけど、
そんな事しなくても自分が生きてるのは間違いないものね。
ああ……、情けないわ。本当に、馬鹿みたい。
でも、ありがたかった。
貴方に会えて、ありがたかった。
……ありがとう」

言って、先生が僕に手を差し出した。
軽く、握ってみる。
イヴの肌寒さに先生の手は冷たくなり切っていた。
ひどく冷たい先生の小さな掌……。
だけど、確かに鼓動している。生きている。
生きていく。
また死にたくなるまで。
死を迎えるまで。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
73Res/73.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice