過去ログ - 美琴「一日でいいの」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(愛知県)[sage saga]
2011/11/08(火) 18:50:22.21 ID:vKEitTMY0


「おー、御坂が神かー。雷神様だなー。怒るとすぐにゴロゴロしそうだなー」

ホントに偏った神だなー、と舞夏はけらけら笑う。
茶化すな、こらー。
ふと見ると、お膳の上のおかず類がほとんど消え去ってた。
え?すごくいっぱいあったじゃない?三人では食べきれないと思ったのに。
インデックスは食べながら喋ってたけど、いったいいつの間にこんなに平らげたのか?

「おー、今日もシスターの食いっぷりは健在だなー」

うーん、喋りながらこんなに食べたらしい。
どんな食欲なんだろ。

「貪るっていうのはシスターには禁忌なんじゃなかったかしら?」

そう言うと

「わたしは特別なんだよ。完全記憶能力は頭に栄養を欲しがるんだからね」

なーるほどー。わかった。アイツがいっつも貧乏だって言ってた意味が。
この子のお腹の中に消えていったわけね。

「ねえ、あんた今の食費とかどうしてるわけ?」

「あ、それは兄貴からマネーカードを預かってるから心配ないぞー」

ふーん、それはまた面倒見のいい事で。
でも何でマネーカード持ってて自炊しないわけ?
それにマネーカードだけじゃチャージできるお金が少ないでしょ。
暗証番号が必要でない分、落としたら大変だし。
キャッシュカードとかは無いの?
そう聞くとインデックスは気まずそうに

「料理は苦手かも。キャッシュカードも機械が苦手、ついでに自動販売機とか洗濯機とかも苦手かも」

「なんだそりゃ。完全記憶能力があればどんな取説でも一瞬で覚えられるだろうに。
 料理だってレシピ覚えてその通り作るだけじゃない。
 あんたの頭は入力が出来ても出力装置が壊れてるんじゃないの?」

そこまで言ってハッと気がつく。
ホントに出力が支配されているのかもしれない。
使えば世界の理を悉く捻じ曲げる事ができるほどの魔道書の数々。
これを行使できる出力装置が壊されている。
この子の世界のお得意の魔術か何かで。
そのせいで取説を暗記しても機械が使えない。
そう考えると自然だと思えることが多い。
一年ごとにこの子の心を壊していたのは、この子がその事に気がつかないように。
今、放置されているのは学園都市ならそれに気がついても解除できる魔術を行使できる者がいないから。
きっと魔術はアイツの力の及ばない場所に施術されているんだろう。
身体の中とか脳みそとか。
そしてこの子は幻想殺しの足枷にされている。いざという時はアイツの力を好きに使えるように。
学園都市にとってはイギリスの教会に対しての人質。
イギリスの教会にとっては不明な力を持つ幻想殺しの監視役。
そう考えるとすっきりする。
これは言えない。この子が傷つく。
アイツがもし帰ってきたら相談すればいい。ここは黙っていよう。

「ごちそうさまなんだよ。舞夏、とっても美味しかった」

考え事をしている間に平らげられてしまった。凄い食欲ね。

「舞夏、毎日じゃ大変でしょ?私も料理を作りに来るわよ」

えー、みことがー?ご飯作れるの?なんて言いやがる。インデックスめ。
馬鹿にすんな、お嬢様舐めんな、と吼える。
ま、レパートリーの半分は舞夏様に教えていただいたモノだけど、それは内緒ね。



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