過去ログ - 女「そこまでです、タイムトラベラー!」男「またかよォッ?!」
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◆N1RGqRourg
2011/11/10(木) 00:42:29.35 ID:lOYosIw90
受身はカンペキにっ!
と、体を丸めてゆくが、すぐ後ろに壁があった。
男「あだっ!!っつぅ」
友「たはっ、大丈夫?」
購買部のおばちゃんからおつりとレシートを受け取りながら、苦笑しながらも心配そうに俺に振り返る友。
心配はいらないと手を振って応えるが、正直声が出ない。
おばちゃん「おぉやまぁ、今日も巧く隠れたもんだねぇ。」
おばちゃん「友ちゃんから今日も隠れてるって聞いてたけど、いつも全然わかんないんだもんねぇ」
男「は、ハハハ…(ゲホッ」
友「ホラ、立てるか?」
友の差し出す手をつかみ、助力と一緒に立ち上がる。
男「はぁ…はぁ…空気椅子は辛いなぁ……おばちゃん、クリームパン一つ。」
立ち上がるときの勢いをそのまま購買部の受付にぶつかるようにしがみつく。
おばちゃん「無駄にがんばったねぇ!飲み物おまけしたげるわ!」
男「おぉ…太っ腹!」
おばちゃん「倍額取るぞ」
男「スリムウェストッ!!」
デレデレと顔を綻ばせながら、購買のおばちゃんはカフェオレを2つくれた。
男「2つも良いと申すか…かたじけない…っ!!」
言いながら、クリームパンの会計をすませた。
教室でゆっくり味わうか。
小銭を尻ポケットにつっこんで、友と連れ立って歩き出す。
男「おーおー、パン買い猛者があわてておるわい!」
友「お前のせいでありつけなくなる奴が一人くらい出るかもな」
男「ぐっ……それを言うなよ…」
友「でもまぁ、よかったよ。今日も来てくれて。」
男「?、なんで?」
友「「男が隠れてる」って購買のおばちゃんに嘘吐くところだった!」
男「え、いやいやいやいや!予定嘘もいいところだろ?!」
どうころんでも嘘つきになるぞ、俺は隠れてなかったからな。
男「なんかもっとこう……友情味溢れる話かと思ったのに…」
友「友情味?たとえば、どんな?」
男「「一人で食うより百倍いいからなっ!」とかさぁ…」
友「それは今でも難しいんじゃないかな……たはは」
男「えっ…?」
バツが悪そうに、友は俺の手元を指差した。
互いに立ち止まって、その指示の先を俺はゆっくりと眼で辿った。
そこには…――
男「なにも……ない…?!」
そんなまさか!わざわざ昼食のために時を越えてきたというのに!
これがバタフライ・エフェクトというものなのだろうか。
男「これが…タイムトラベルのデメリット……!」
友「いやいや、違う違う。絶ぇ〜っ対に違ぁ〜う。」
友「お金払うだけ払ってパンを受け取ってなかったじゃないか。」
男「悪い、ちょっと急用を今お前に知らされた。行ってくる。」
言い切るのもまどろっこしくて、言葉の途中から駆け出していた。
友「…走れエロスか……食欲なのにな。」
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