過去ログ - 女「そこまでです、タイムトラベラー!」男「またかよォッ?!」
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◆N1RGqRourg
[sage. saga]
2011/11/11(金) 01:41:19.66 ID:UlAwgUiM0
―――――。
男「(右、左、前方、…)(キョロキョロ」
男「今だっ…(タタタタッ」
女「そこまでです、タイムトラベラー!」男「またかよォッ?!」
午後に入ってからが、俺の本当の地獄だった。
女が下した俺への処罰で、友からの相次ぐアプローチを捌ききれずにメンタルダメージ。
そして、意外と心配性な女自身のダイレクトアタック。
今日つける日記の予定は、順調にいつもより長くなっていった。
男「おまえ、いい加減にしろよ!」
女「と、いいつつ私がボロを出してもいいように、と人通りの少ないルートを選ぶ貴方は紳士気取りですか?」
男「余計な気遣いさせてんのはお前だっ!なんで現われる度に俺の正体を叫ぶ?!」
女「嘘は言っておりませんが…?」
男「それが問題なんだよぉっ!!」
裏庭の清掃時に、気になる掲示物へと近寄った時。
トイレで用足ししようと、ジャージのウェストバンド部分に付けられたネームスペースに手をかけた時。
誰かの落し物を拾った時。
そして今―
この女、事あるごとに「時間跳躍はさせません!!」と殴りこんでくるのだ。
男「心配しなくとも飛んだりしないからもう叫ばなんでくれ…」
女「そういいつつ、その今持っている本に記された情報を辿って過去へ飛ぶつもりですね。そうはさせません。(パラッ」
勇ましく、あの本を開いて「かかってこい」といわんばかりの空気を醸し出す女。
男「借りてた本を返しに行くだけだっての…」
女「はっ、つまり図書室にて古い本を探すつもりですね。そうはさせません。」
男「………。」
同じことを繰り返す女に、この話題を続けてはいけないという天啓を得た俺は、話をはぐらかそうとしてみる。
男「その本はなんなの?」
女「人の行いを、時を越えて記す書物です。」
男「(おっそろしいものを…)…それで何するつもり?」
女「貴方の恥ずかしい行為のみを抽出して音読します。」
男「えぇいっ!本の虫という名の害虫めっ!!」
こいつは、飛ばないタイムトラベラーを社会的に抹殺するのが仕事なのだろうか。
ちっこい体躯に似合わず、こいつの声はどこでも良く通るので迷惑だ。
男「こんなことされても俺は飛んでないぞ!どうだ?!これをしばらくの信用にしてはくれないかっ!!」
女「いいでしょう。」
男「即決?!」
女「ただし、しばらくの…です。」
男「あ、あぁ!それまでに別の信用を用意しておこう…」
女「また私を襲おうとしたら、過去の貴方を叩きます。」
男「絶対しないって…」
現にこうして距離をとり続けている。
物の本によると、ある種の男性は、女性に近づいただけで刑事事件として取り扱われるそうだ。
こいつが延々と距離を詰め続けてくるのであまり意味は無いが…
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