過去ログ - 女「そこまでです、タイムトラベラー!」男「またかよォッ?!」
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◆N1RGqRourg
[sage. saga]
2011/11/12(土) 21:18:49.13 ID:gj0xhNs50
女「ほんとうにどうなさいました?貴方だけ答えを得たようで不満なのですが」
男「……俺はここに記されている通りなのか…?」
女「男さん?」
男「……もしかして、この一人称で記されている奴とはよく似ているが違うパラレルの世界に居るのが今の俺なのかも…」
女「………」
男「………いや、むしろこの話自体が大嘘なのかも…よくできた嘘で、夢の話の事だって、寝言をかいつまんでまとめただけなのかも…」
男「…なぁ、でなきゃおかしいだろ?なんで俺の知らないことを知ってる奴が、俺とまったく同じ人生を歩いてんだよ…」
男「俺の事って数分で何ページも消費するほどに詳しく書かれてるんだろう?」
男「なのになんで昨日の出来事より前の記録が粗末なんだ?もう1ページ捲ったら表紙だぞ?」
男「俺の人生は昨日始まったのかよっ!!!!」
目の前にあった椅子を蹴り飛ばす。
俺と友は結構長い付き合いなきがしていたが、それは俺の主観でしかない。
俺が単純計算で3年分にも及ぶ累計時間を無かったことにしたのは、友からの熱烈なアプローチを無かったことにする為だった。
俺の両親は仕事の都合で中々帰ってこないのは知っているが、両親がどんな仕事をしていてどんな顔なのかも知らない。
飛ぶように本の最初のページを掴み、捲る。
――”ケダモノから逃げる少女をみかけた。”
俺のことのについて記された、本の冒頭はそう記されてあった。
男「……違う…違う違う…俺は昨日、寝不足だったんだ…」
その理由はわからない―
男「昼休み、まで寝ていられると思ったんだ……」
その理由はわからない―
男「そしたら案の定居眠りを見過ごしてもらえて……」
その理由はわからない―
男「………」
昨日のうち、覚えている記憶の最古は、それだけだ。
男「………俺って…」
男「俺って…昨日、突然学生として生まれたのか…?」
確信的ななにかが心に根を張った。
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