過去ログ - 女「そこまでです、タイムトラベラー!」男「またかよォッ?!」
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52: ◆N1RGqRourg[sage. saga]
2011/11/12(土) 20:53:09.93 ID:gj0xhNs50

 初心者眼には、何が疑問なのかよくわからない。

女「そうですね、あまり見たくないというものを見せるのも酷でしょうし(パタン」
女「かいつまんでお話します。」


 そうして女が俺に聞かせた話は、俺の中の不確かな抵抗感を違う色に変えてしまうような話だった。


―――――。


男「……つまり、俺のこと、特に今ここにいる俺のこと以外の記録は、”ほぼ全てが第三者視点で記されている”ってことか?」
女「遠いどこかでの物分りの悪い貴方にあたらないで本当によかったです。」

 この能力を持っていたら嫌でも考えさせられると思うが…

男「……一応訊くが、それとさっきの文節がどう関係するんだ。」
女「うっすらと求める応えの輪郭が視えてきましたね?」
男「んなことはいいから、まずは俺の答え合わせをしてくれ。」
女「わかりました。―」

女「―つまり、”主観的な文章が連続しているのに、その前後が不明瞭だ”という事です。」

女「前後でなくとも不明瞭ですが。」

 確かに…昔馴染みって誰だ?

男「友…は違うよな……そんなに長い付き合いでは――」


―アレ?


女「どうなさいました?」

男「わ、悪い!その本をちょっと読ませてくれ!」
女「???」

 眉根を寄せて、首を右左とかしげる女。
それでもしっかりと本を握り締めて、俺がページを手繰れるように開いてくれた。

―パラパラ…―

 中ほどで開かれた本を、表紙へ戻るようにと一枚一枚めくってゆく。
あと少しで表紙をも捲ろうかというところで、それは記された。


男「――”ケダモノから少女を守った。認めたくは無いが、アレは最早ケダモノなのだ。”………」


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